関本賢太郎氏 阪神自慢の救援陣「格」や「名前」はパ球団には通用しない 気になるスアレスの久々失点

[ 2021年5月27日 07:30 ]

交流戦   阪神3-2ロッテ ( 2021年5月26日    甲子園 )

<神・ロ>9回、マウンドにあがるスアレス(撮影・平嶋 理子)
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 【関本賢太郎 視点】辛うじて逃げ切ったが、スアレスも1点を失ったのが少し気になる。決して調子は悪くはなかったが、160キロを超える速球がはじき返されていた。25日の初戦は岩崎が逆転を許しており、阪神の自慢のセットアッパーや守護神が出てきても、パ・リーグ球団はあまり諦めたムードにはなっていないように映る。

 同じセ・リーグ球団なら予定通りにゲームセットまで進められても、あまり対戦していないパ球団には「格」や「名前」だけでは通用しないようだ。

 これまでの6回終了時に何とかリードしておけばという考えは捨てて、7回以降も取れる点は確実に重ねていくことが必要。1点リードよりも、2点リード、そして3点リード…。しっかりと得点圏に走者を送って進塁打や犠飛など泥くさく1点を積み上げることが大事になる。走塁ミスはもってのほかだ。セーフティーリードなんてないと思った方がいいと思う。

 ただ、同じ理由でタイガースもパ球団の勝利の方程式をそれほど意識していないはず。なので、交流戦では終盤に逆転する試合も何度か見られるはず。走攻守できっちりした野球をしたチームが浮上できる。(本紙評論家)

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