若虎が「憧れ」鳥谷の前で躍動!阪神“新2番”中野は「食らいついて」2打点、8番小幡は2得点

[ 2021年5月27日 05:30 ]

交流戦   阪神3-2ロッテ ( 2021年5月26日    甲子園 )

<神・ロ>5回2死三塁、中野はバットを折りながらも右翼線に適時二塁打を放つ(投手・岩下)(撮影・大森 寛明)
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 中軸3人がそろって無安打に抑えられても、若き二遊間が勝利をたぐり寄せた。糸原の離脱後、4戦連続で2番に座った阪神・中野が2番での初打点を含む2打点を挙げた。

 「チャンスでまわってきたので、何とかそのチャンスをしっかり生かしたいなと思って。食らいついていけて良かったです」

 3回1死二塁で、2球で追い込まれながらも4球目に岩下の暴投で近本が三塁へ。直後の5球目を左犠飛とし、2点目を挙げた。5回2死三塁では再び2球で追い込まれながらも粘り、8球目の135キロフォークに反応。バットを折られながらも、一塁手の頭上を越える右翼への適時二塁打で大きな3点目をたたき出した。

 いずれも内容の濃い2打席。矢野監督にも「これだけ試合に出ていたら体の疲れもある。大変さを感じているところやと思うけど。技術的にはしっかり通用するというものも評価している」と称された。

 3、5回にいずれも本塁を踏んだのは、「8番・二塁」の小幡だった。「昨日も全部1球目を打ちにいって、もったいない部分もあったので。淡泊になりすぎなかったことがいい結果につながった」。3回先頭では四球を選び、犠打で二塁へ進塁して近本の適時打で生還。5回は1ストライクから岩下の148キロを捉え、二塁手のグラブをはじく内野安打で出塁して生還した。

 2人とも憧れとする鳥谷の前で躍動し、勝利に貢献。中野が「目の前でいいプレーをすることによって覚えてもらえると思う。残り1戦ですけど、明日もいいプレーを見てもらいたい」と目を輝かせれば、小幡も「そういった選手になっていけるようにもっともっと頑張っていきたい」と力を込めた。糸原に加えて、山本も虫垂炎で離脱。飛躍を期す若きコンビの貢献が光った夜だった。(阪井 日向)

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