神戸牛と大トロを笑顔で食べる日はいつに…復帰が待たれる巨人・テームズ

[ 2021年5月14日 09:00 ]

巨人・テームズ
Photo By 代表撮影

 これが日本でのラストプレーにならないことを願っている。巨人の新助っ人、エリック・テームズ外野手(34)が、デビュー戦となった4月27日のヤクルト戦(神宮)の3回に左翼守備で右アキレス腱を断裂。全治に要する期間は発表されなかったが、一般的には「6~8カ月」とされる大ケガで、今季中の復帰は絶望的となってしまった。

 新型コロナの影響で春季キャンプに参加できず3月29日に来日。隔離期間を経て合流した。4月16日から2軍戦に出場。「体の面での調整はできている。できるだけ多く打席に立って守備につけば、1週間前後で実戦の勘は戻る」と急ピッチの調整でも9試合で4本塁打、打率・500と好結果を残した。1軍でも、その打棒を存分に発揮するはずだった。

 2軍戦では数打席に立って交代すると、ジャイアンツ球場の室内練習場に直行。一人でマシン相手に黙々と打ち込み、ボールを拾った後も投手をイメージしながらの素振りを繰り返していた。入念にストレッチを行い、日本式のウオーミングアップもウィーラーに教わりながら真剣に取り組んだ。そんな姿からも、日本で結果を残す、という強い覚悟を見て取れた。

 だからこそ、本職とは言えない外野守備にも果敢に挑戦していた。メジャーで経験はあるものの本職は一塁手。ナショナルズに所属した20年は、41試合に出場したが、全て一塁かDHだった。それでもチーム事情を理解して準備。ワンバウンドの打球を処理してケガをしたプレーも、実戦で慣れる前に起きてしまったように思う。

 メジャー通算96本塁打。14年から韓国プロ野球のNCに在籍し、3年間で124発を放って15年には47本塁打、40盗塁の「40―40」を達成。現地では「神」の愛称で親しまれた。実績は申し分ない上、報道陣に対しても「オハヨウゴザイマス」と笑顔で声を掛けてくれる一面も。打撃練習では初球に必ずバントし、打席に入る前には一礼する。日本にもすぐになじむ姿は容易に想像できた。

 手術のため4月30日に米国へ帰国したテームズ。また元気な姿で日本に戻ってプレーを見せてほしい。そして、入団会見時に「楽しみ」と話していた神戸牛と大トロを、笑顔で食べてほしい。(記者コラム・小野寺 大) 

続きを表示

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2021年5月14日のニュース