阪神・秋山　勝利呼ぶ7回1失点　ピンチも粘って耐えた!　矢野監督及第点「ナイスピッチング」

セ・リーグ   阪神2ー1中日 （ 2021年5月13日    甲子園 ）

＜神・中（8）＞力投する秋山（撮影・北條　貴史）
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　この日は運が味方しなかっただけだ。投球内容は好投に値する評価。「ナイスピッチング」。矢野監督も及第点を与えた。先発の秋山は7回1失点。白星こそ付かなかったが、虎党には堂々のパフォーマンスを披露した。

　「（甲子園で）無観客（開催）を始めて1試合目（4月30日の広島戦）が僕でしたし、お客さんが入ることになって、1試合目も僕だったので。やっぱりまだ数は少ないですけど、気持ちよく投げることができました」

　唯一の失点は、2回2死から木下拓に浴びた被弾のみ。その後は安定した投球を展開した。1点を追う7回も踏ん張った。無死から連打で一、二塁。しかし一発を許した木下拓を低めのフォークで右飛に仕留め、続く阿部をわずか2球で一飛。最後は根尾も3球で左飛に料理した。危機を脱した粘り腰が近本の同点打につながった。

　登板後には、早くも次回へ向けて意気込んだ。「やっぱり皆さんの前で投げたいなと改めて強く思いました。しっかり調整したいです」。虎党の後押しを熱望した若き右腕。今度こそ白星をつかみ取る。　（山本　浩之）