阪神・青柳 今季甲子園初登板また持ち越し「非常に残念」 16日のG戦先発「伝統の一戦」で無念晴らす

[ 2021年5月13日 05:30 ]

<神・中(8) 雨天中止>やっぱり屋根がないとダメ?雨天のため室内練習場で調整を行う青柳(撮影・北條 貴史)
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 阪神・青柳の願いもむなしく、午後4時40分に天候不良のため中日戦の中止が決まった。今季2度目、予告先発での中止&ノーゲームは通算10度目を数えた。“雨柳さん”の力が発揮され、甲子園球場では4月25日以来の有観客試合、そして、青柳にとって今季初の本拠地登板が流れ、肩を落とした。

 「非常に残念です。いい調整ができてると思っていたので投げたかったですし、今日からファンが入る試合だったので、久しぶりのファンの方々の前で、いいピッチングをしたかったです」

 虎党に快投と白星を届ける青写真を描いていただけに、ショックはあっても、無念は次戦へぶつけるしかない。矢野監督は「(青柳は)巨人戦に回そうかなと思う」とスライド登板ではなく、次カードの巨人戦へ回ることを明言。2位で追いかけてきている宿敵との「伝統の一戦」もまた、背番号50の心を激しく燃やした。

 「前回とはスタメンも変わっていますし、気をつけるところはいっぱいありますが、前回はホームランに泣いた試合だったので、そこは気をつけたい」

 前回4月21日の対戦では6回3失点。岡本和に2発を浴びて黒星を喫した。甲子園での同17日のヤクルト戦が雨天中止となって迎えた敵地での一戦と、登板までの経緯も今回と全く同じ。リベンジの思いは自然と高まる。

 9日に登板したガンケルが右肩の張りで離脱。当初16日は2軍から斎藤や藤浪を起用するプランが最有力だっただけに、開幕からローテーションでフル回転する青柳を3連戦のいずれかで投入できるのはチームにプラスだ。「(15日で通算2000試合を迎える)伝統ある戦いだと思いますが、自分の中ではシーズンの1試合なので、気負うことなく頑張りたい」。秘めたる闘志を白球に込める。(遠藤 礼)

 〇…青柳の予告先発の試合が中止(ノーゲームを含む)は今季4月17日のヤクルト戦(甲子園=降雨)以来、通算10度目。セ・リーグが全試合予告先発制となった12年以降、阪神の天候による中止は74度目。前日までに中止が決まった4試合を除く70試合のうち、青柳の10度はメッセンジャーの11度に次ぐ2番目の多さ。なおチームの「青柳予告先発で中止」直後の試合は5勝3敗、中止1。目下2連勝中だ。

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