32年ぶり屈辱 番長DeNA また巨人に勝てず 三嶋が2戦連続救援失敗

[ 2021年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5ー5巨人 ( 2021年5月12日    横浜 )

<D・巨>9回2死一塁、岡本に中越え2ランを浴びうずくまる三嶋(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNA・三嶋がベンチで拭ったのは汗か、涙か。勝利を逃した痛みを誰よりも感じている守護神に三浦監督は「何とか調子を上げてもらわないと、(チームの)核なので」と、配置転換より復調に期待した。

 2点リードの9回2死一塁。岡本和にバックスクリーン右まで同点2ランを運ばれた。前日も同点の9回に若林、吉川に連続ソロを被弾。指揮官は前日の試合後、三嶋に声をかけて奮起を促したが、2戦連続の救援失敗だった。

 三嶋は3月26日にも亀井に開幕戦では史上初となる代打サヨナラ本塁打を浴びた。巨人戦は今季5試合目の登板で計4回を投げ4被弾、対戦防御率は11・25となった。他の4球団に対しては防御率0・00と、極端な結果となっている。

 最終回は2死から桑原の一塁後方へのフライを中島と若林がお見合いして、一塁ファウルグラウンドを転々とした。だが、桑原は全力疾走を怠り一塁止まり。敗戦まであと1アウトから追いついた巨人との差を象徴するようなプレーになった。

 負ければ自力優勝の可能性が消滅する危機こそ回避したが、巨人戦はこれで今季0勝5敗3分けでまた勝てなかった。三浦監督は「結果として一つも勝っていないが、受け止めてみんなでやっていくだけ」と懸命に前を向くしかなかった。(君島 圭介)

 ▽三嶋の今季巨人戦での被弾 3月26日の開幕戦(東京ドーム)。7―7の9回、先頭の代打・亀井に、開幕戦では史上初の代打サヨナラ本塁打を浴びた。5月11日(横浜)は、2―2の9回1死から、若林に右翼ポール際への今季1号となる勝ち越しソロ。続く吉川にも左中間スタンドに運ばれ、今季初の複数失点を喫した。

 ≪対巨人32年ぶり屈辱≫DeNAは巨人に開幕から5敗3分け。対巨人戦で開幕8戦白星なしは、大洋時代の89年に初戦から10連敗して以来32年ぶりの屈辱になった。また、DeNAの自力優勝の可能性は早ければ13日にも消滅。DeNAが巨人に敗れ、阪神が中日に勝つか、引き分ければ消滅となるがどうか。

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2021年5月13日のニュース