広島 佐々岡監督の采配不発 2回好機で8番小園バントも得点つながらず 20イニング連続無得点でドロー

[ 2021年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   広島0ー0ヤクルト ( 2021年5月12日    神宮 )

<ヤ・広(7)>ベンチの佐々岡監督(撮影・村上 大輔)
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 広島は12日のヤクルト戦を規定により9回0―0で引き分けた。先発・森下暢仁投手(23)が制球に苦しみながら7回127球の熱投で零封するも、クロンを今季初の5番に入れた打線はこの日も沈黙。2回無死一、二塁で8番・小園に送りバントを命じる采配も不発に終わり、早くも昨季を上回る8度目の無得点で、連続無得点は20イニングに伸びた。

 最終9回。守護神・栗林はいつも通り仁王立ちし、いつも通り試合を締めた。連続三振の2死から代打・松本友を四球で歩かせたものの、最後は山崎を宝刀のフォークで空振り三振。これでデビューからの連続無失点は16試合にまで伸びた。笑顔で、しかし、喜べない現実がもどかしい。

 「何かのキッカケで変わってくれれば…と願っているんだけど、そのキッカケがなかなか…ね。辛抱強くやらないといけない」
 佐々岡監督の口調は重い。打線がまたゼロ行進を続けた。ウエスタン・リーグで打率・313、4本塁打の正随をプロ初先発の7番で起用し、助っ人・クロンを今季初の5番に入れたものの得点には結び付かず。打線浮揚のキッカケにはなり得なかった。

 序盤2回が最大の好機だった。連打で無死一、二塁とし、規定打席未到達ながら打率3割超の8番・小園にベンチは送りバントを選択。予定通り1死二、三塁としたものの、投手の森下は捕邪飛、打率リーグトップの菊池涼も右飛に終わった。

 「走者を二、三塁に進めれば、事が起こる可能性がある。森下は打撃がいいし、状態のいい菊池涼に(2死でも得点圏で)回したかった。今はこういう状態なので、まずは得点圏に進めないと」
 だが、指揮官の采配は無情にも不発に終わった。投手陣の奮闘むなしく連続無得点は8日中日戦の8回から20イニングに伸び、早くも昨季を上回る8度目の無得点で今季4度目の引き分け。0―0は3月28日の中日戦でもあり、年間2度は75年以来46年ぶり球団2度目だ。

 「代えられない選手たちが結果を出してくれるのを我慢して待つしかない。ただ、アイツらも練習日に振り込んだり、やるべきことはやってはいるから」

 河田ヘッドコーチは鈴木誠、西川ら中軸を担う打者に一層の奮起を求めた。借金5から巻き返しへ。交流戦を前に、攻撃陣の状態改善は待ったなしだ。(江尾 卓也)

○…広島は今季8度目の無得点(6敗2分け)に終わり、早くも昨季の7度(7敗)を上回った。スコア0―0は、3月28日の中日戦に次いで2度目。シーズン2度の0―0は1975年以来、チーム46年ぶり2度目だが、前回は5回コールドを含んでおり、ともに9回以上を戦ったケースでは初めてだ。

 ○…他球場に比べて得点が入りやすいとされる神宮球場で9回以上を戦い0―0となるのは、01年8月16日のヤクルト―横浜(延長12回)以来20年ぶり。

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