巨人・岡本 勝たせないん弾!9回執念の同点2ラン 今季DeNAに8戦負けなし

[ 2021年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5-5DeNA ( 2021年5月12日    横浜 )

<D・巨> 9回2死一塁、同点2ランを放つ岡本和 (撮影・光山 貴大)
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 最後まで諦めない。巨人・岡本和真内野手(24)が12日、DeNA戦の2点を追う9回に右中間に同点8号2ランを放つなど、3安打3打点。8回に逆転を許す展開から、起死回生の一発で引き分けに持ち込んだ。今季はこれでDeNA戦8試合で5勝3分けと無敗は継続。9回にソロ2本で勝ち越した11日に続く、驚異の粘りだった。

  テニスラケットの面で捉える感覚。岡本和が中堅方向に打球を飛ばせる秘けつだ。原監督が「打者の理想型」と評した方向、バックスクリーン右に運んだ。

 ラリーのように試合の主導権が行き来した2点を追う9回2死一塁。「何とか次につなげようと打席に入った。最高の結果につながって良かった」。DeNAに今季8試合目での初黒星まであと1アウトからの同点弾は衝撃だった。

 テニスで言えばリターンエースのような三嶋からの会心のショット。初回の先制打に神髄があった。浜口の外角球に腕を伸ばした中前打。ラケットの面で球を打つように、手首を返さず、腕を投げ出してミートした。強引ではなく、追い込まれてからはラケットに当てるようにはらう。いわばダブルフォアハンド。打撃のバリエーションの広さが、33打点でリーグトップを走る理由だ。

 球団の2軍施設には、ラケットとテニスボールが常備されている。コロナ禍で開幕が遅れた昨季の自主練習期間。岡本和は吉川と組み「当たっても痛くないやろ」と至近距離から打ち、グラブで捕球する練習を行った。面を使って正確に打たないとテニスボールは真っすぐ前に飛ばない。少年野球でも指導される基礎が詰まっている。

 主将の坂本が右手親指骨折で離脱。正遊撃手と三塁で並んで守備に就く姿は、ダブルスペアのように息が合っていた。ベンチから守備位置に向かう前、坂本からシャツの後ろ側を引っ張ってズボンから出されるイタズラもされた。ほほ笑ましい光景はしばらくないが、4番として首位・阪神追い上げの軸となる。

 相手守護神の三嶋に11日から最終盤で計3発。計り知れないダメージを与えまた負けなかった。「同点に追いつけたのは良かったですが、勝っていない。明日絶対に勝ちたい」。指揮官が「起死回生」と表現した一発も、デュースに持ち込んだだけでは満足できない。(神田 佑)

 ≪34年ぶり1日3試合引き分け≫12日はセ2試合、パ1試合の計3試合が引き分け。プロ野球で1日に3試合が引き分けとなるのは、87年8月27日に中日6―6ヤクルト(浜松)、南海5―5西武(大阪)、阪急1―1近鉄(西宮)となって以来34年ぶりで、2リーグ制以降16度目。

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