阪神ドラ8・石井大「このままでは終われない」再びの1軍へ“引き出し”増やすべく試行錯誤の日々

[ 2021年5月13日 09:00 ]

阪神・石井大智
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 乗り越えられない壁はない。阪神ドラフト8位・石井大智投手(23)は、再び1軍のマウンドに立つべく、ファームで再スタートを切った。

 「自分では絶対に越えられるって思っていますし、今後も比べものにならないような悔しい経験もあると思う。本当にこのままでは終われないなっていう感情で常に戦っています」

 昨年10月のドラフト会議では12球団最下位となる74番目(育成を除く)の指名ながら、即戦力を期待されてプロ1年目から宜野座キャンプに抜てき。開幕戦からプロ初登板を果たすなど、中継ぎとして5試合に登板するも、4回1/3を投げて7失点。防御率14・54と苦しい投球が続き、4月19日に出場選手登録を抹消された。

 降格の際には矢野監督から、「お前の球は絶対に通用するから。でも、その中で変化球でカウント取ったりとか、直球を低めに集めたりとか、そういうところの技術をつけていかなきゃいけない。それができるようになったら、大丈夫だから」と宿題を課された。

 1軍での反省を活かして再起を目指す。「(1軍では)カウント的にも直球を待っているときに直球しか投げられないところが多かった。なので、もっと変化球とかでカウント取れれば、その直球も活きてくるんじゃないかなと」。最速153キロの直球を有効に使うためにも、課題はカーブ、スライダーの精度向上。新たな引き出しを作るべく、試行錯誤を繰り返している。

 ファームでは4月20日ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で降格後即登板して1回無失点と好投した。同27日のオリックス戦では5点リードの9回2死満塁から登板し宜保を二ゴロに抑えて初セーブも挙げるなど、ここまで公式戦6試合登板で2セーブ、防御率1・80。平田2軍監督も「“また1軍で絶対やる”と、そういうハングリー(精神)が伝わるよ」と絶賛した。

 「失敗はマウンドでしか返せない」。勝負はまだ始まったばかり、鍛錬を積み重ねて1軍返り咲きを目指す。(記者コラム・須田 麻祐子)

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