日本ハム・西川&近藤 恐怖の1・2番 昨季パ出塁率4位と1位コンビが打点王・中田につなぐ

[ 2021年3月10日 09:26 ]

<D・日(1)>初回1死一、二塁、中田が左越えに3ランを放ち西川(左)と近藤(右)が迎える(撮影・篠原岳夫)
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 出塁し、つなぐ。それだけではない。球数も投げさせた。西川&近藤。日本ハムの強力な1、2番コンビが開幕へ向けて見事に機能した。

 「2人の特長そのままだよ。狙っている通り。あの2人がつながっているのは向こうも嫌に決まってる」。試合後、栗山監督は満足そうに言った。この2人を並べた効果はそれほど絶大だった。

 まず初回。手配ミスで杉浦の背番号57のユニホームを着用して臨んだ先頭の西川が2―2から2球ファウルで粘って四球を選ぶ。続く近藤も1―3から四球。2人で計13球を投げさせた。3番・野村は空振り三振に倒れたが、主砲・中田が左翼席へ先制3ラン。DeNAの先発は1軍登板わずか6試合の4年目・阪口だっただけに、後続の打者へ球筋を見せたことが先制の3点につながったと言ってもいい。

 そして3回だ。先頭の西川が再び四球を選んだ。続く近藤の5球目に二盗に成功。近藤はすかさず二ゴロで西川を三塁へ進めた。2死後、中田が左越え適時打。ここでも2人で計13球を投げさせ、得点に結びつけた。このコンビについて、3番に入った野村は「結構な確率でどちらかがランナーにいる。たくさん投げさせていて、改めて凄さを実感しています」と言った。

 近藤が3回の打席で退くまで、2人で計4打席に立って3出塁3得点。昨季、出塁率リーグトップの近藤(・465)と同4位の西川(・430)の持ち味が表れた結果でもあった。得点力アップを狙った強力1、2番コンビ。栗山監督は「2人の(打順での)くっつけ方は去年からずっと考えている。2、3番とか逆のくっつけ方もある」とした。

 球数を投げさせ、塁に出て、本塁へ還ってくる。西川・近藤のコンビが他球団の脅威となるのは確かだ。(秋村 誠人)

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2021年3月10日のニュース