阪神・板山 1軍合流即、決勝の逆転2点打 安芸組の逆襲に矢野監督「気持ち伝わってくる」

[ 2021年3月10日 05:30 ]

オープン戦   阪神6ー4広島 ( 2021年3月9日    甲子園 )

<阪神>4回、2点適時打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズの板山(撮影・北條 貴史)
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 1軍抜てきに、ひと振りで応えた。春季キャンプは安芸2軍組だった阪神の板山が、この日から合流。3―4の4回2死二、三塁で代打として登場し、相手先発・矢崎から決勝の左前逆転2点打を放った。

 「ストレート。追加点が欲しい場面だったので、チャンスでしっかり打つことができて良かったです」

 2軍の練習試合では34打数17安打、打率・500、15打点と打ちまくってきた。自力でもぎ取ったチャンスを見事にものにした姿には矢野監督も「報告の中で板山は絶好調というのは聞いていたし。なんせ気持ちが伝わってくる。少ないチャンスで何とかしてやろうというね」と賛辞を惜しまなかった。

 7回には同じくこの日から1軍に合流し、途中出場していた長坂が、こちらも第1打席で中前打。宜野座組も激しい競争が繰り広げているが、安芸組も虎視眈々(たんたん)と逆襲を狙っている。指揮官にとっては、うれしい悩みが増える一戦となった。(山添 晴治)

 《熊谷 10日に合流「やってきたことを出すだけ」》
 熊谷は、10日に1軍に合流する。「やってきたことを出すだけ。変に良いところを見せようとせずに、ファームでキャンプ中からずっと取り組んできたことを出せれば」。この日は2軍戦に「7番・三塁」で先発出場。2回に四球で出塁すると、次打者の初球で盗塁する積極走塁に加え、7回2死一、二塁から逆転の2点適時打を放つなど躍動した。

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2021年3月10日のニュース