レンジャーズ・有原 修正力見せた3回1失点で開幕ローテ前進「前回よりボール操れた」

[ 2021年3月10日 02:30 ]

オープン戦   レンジャーズ0ー9カブス ( 2021年3月8日    メサ )

<レンジャーズ・カブス>レンジャーズ先発の有原(AP)
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 レンジャーズの有原航平投手(28)が8日(日本時間9日)、メジャー適応に向けて修正能力を示した。オープン戦2度目の登板となったカブス戦で先発して3回を2安打1失点。前回登板の2日ホワイトソックス戦では2回(特別ルールで途中打ち切り)を5安打3失点と苦しんだ右腕は、59%だったストライク率が70%へと向上し、開幕ローテーション入りへ大きくアピールした。

 初回に味方の2失策などが絡み1点を先制され、なお1死満塁。大量失点のピンチでも有原は冷静だった。6番の右打者ボティをツーシームで遊ゴロ併殺。打者の手元でボールを動かし、芯を外してゴロを打たせた。これでリズムに乗った。

 「思ったところに投げられている球も多かったので良かった」
 2、3回はいずれも3者凡退に仕留め、3回を2安打1失点。奪三振は0だが、失策を含めると内野ゴロは8つを数えた。日本のボールより滑りやすいとされるメジャー球にも適応し、ストライク率は前回登板の59%から70%へと大きく改善。右打者の外角低めに引っかけるようなボールも減り、無四球にまとめ「前回よりはボールが操れていた」と納得の表情を浮かべた。

 2月24日に実戦形式で投げた後は投球練習をせずにオープン戦初登板に臨んだが、今回は登板間にブルペン入り。低めを徹底的に練習した。試行錯誤の成果はゴロの多さに表れ「厳しいコースに投げればある程度は(抑えられる)」と手応え。開幕投手候補の右腕ギブソンに次ぐ先発として期待される中で、真価の一端を披露した。

 ブライアント、バエスら強力打線の主軸も平凡な内野ゴロに封じた。クリス・ウッドワード監督は「強打者たちに弱い打球を打たせていた」と目を細め、有原も「抑えられたのを自分の中で自信にしてもいいかなと思う」と話した。ここまで中5日で回っており、順調にいけば開幕までの登板はあと3度。持ち前の制球力を研ぎ澄ませ、準備を整える。(杉浦大介通信員)

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