DeNA・牧 2番抜てき3安打2打点“純国産マシンガン打線”爆発2回までに9点

[ 2021年3月10日 05:30 ]

オープン戦   DeNA9-5日本ハム ( 2021年3月9日    横浜 )

<D・日>2回1死一、三塁、佐野の右前適時打で生還した牧はナインに迎えられる(撮影・島崎 忠彦)
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 少々のビハインドも気にしない。DeNAの純国産「マシンガン打線」が序盤から機能した。2回までに9得点を挙げて快勝。その中心にはドラフト2位の牧(中大)がいた。

 「1番の桑原さんが犠打で送ってくれた。甘い球が来たらいこうと。積極的にいった」

 先発の阪口が初回に3失点。それでも直後に打線が機能した。初回無死一塁から初めて2番で出場した牧が四球で好機拡大。その後の宮崎の左越え同点2ランにつなげた。2回は1死二、三塁から左翼線に2点二塁打を放ち一挙6得点の猛攻に貢献した。3回も右前打を放つなど3安打2打点。唯一の凡退だった6回の二ゴロも二塁走者を三塁に進めた。

 前日8日に三原一晃球団代表が「開幕は(全)10人の外国人が間に合わないことが濃厚」と明かした。コロナ下でビザの発給が凍結され、打線の核でもあるソト、オースティンらが不在で開幕を迎えることが確実となった。その翌日の試合。三浦監督は大学日本代表では4番を務め、過去2試合も3番で起用していた牧を2番に抜てき。つないで得点を重ねる――。そんなメッセージを感じ取った22歳は2番の適性テストで満点回答だ。指揮官も「こればかりはどうしようもない。それ(外国人不在)を想定して戦う」と見据える。

 この日の打線の迫力は98年に38年ぶりの日本一に輝いた当時のマシンガン打線を連想させた。同年生まれの牧は「マシンガン打線は知っているか?」との問いに「初めて聞きました」と笑う。ベスト布陣となるまでは一丸で攻撃する。それがDeNAの生きる道だ。(大木 穂高)

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2021年3月10日のニュース