ソフトバンク・川島3安打 工藤監督「読みが素晴らしい。若い人の良い見本」

[ 2021年3月10日 22:26 ]

オープン戦   ソフトバンク1―1巨人 ( 2021年3月10日    ペイペイD )

<ソ・巨>6回無死、左前打を放ち猛打賞の川島(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの左キラー川島が3安打と大暴れだ。「2番・二塁」で先発出場。初回、左の今村から中前打を放つと、2回は左前に引っ張った。「バッティングは100点です。結果だけをみると着いてきてくれているので続けれるようにやっていきたい」と笑顔で振り返った。第3打席も左投手の2番手・高梨と対決。楽天時代から対戦経験があるという37歳ベテランは追い込まれてから外の変化球を2球見極めた。甘くなった6球目のスライダーを詰まりながらも左前に運び、いぶし銀の活躍を見せた。

 今シーズン初めて二塁で出場した。「緊張感があってバッテリーの足を引っ張らないように守備のことだけを考えていました」と話したが、無失策と安定感を見せた。9日には正二塁手を争う周東が決勝弾放つなど、若手の活躍が刺激になる。「みんな元気よくやっている。僕らも結果を残していかないといけない。若手は勢いがいいので切磋琢磨(せっさたくま)してやっています」。年の差は関係ない。ライバルに負けじと食らいついていくだけだ。

 工藤監督は「さすがですね。彼の読みや配球だったり、次はこう来るだろう、そういうところ。試合の中で同じような右打者にどういう入り球が多いかの読みが素晴らしいと思う。これからも左の時に出ることも多くなると思うので、頑張ってほしい。若い人の良い見本になるのかなと思う」とベテラン洗練された観察力を称えた。

 取材が終わると川島は「コメントは何点?」と取材陣に逆質問。「120点です」と答えると上機嫌で会見場を後にした。

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2021年3月10日のニュース