ヤクルト・嶋 震災から10年に特別な思い…楽天・マーくんは「日本を元気づけてくれる」

[ 2021年3月10日 05:30 ]

2013年11月、楽天は日本シリーズ初制覇を果たし、嶋(左)と田中将は抱き合って喜ぶ
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 11日で東日本大震災から10年を迎える前にヤクルト・嶋が取材に応じた。当時は楽天の選手会長で「見せましょう、野球の底力を」の名スピーチで勇気を与えた36歳は「あっという間に10年が過ぎた。風化させてはいけない」と決意した。

 今でも鮮明な記憶がある。11年4月7日。震災発生から27日後、やっと仙台に帰ることができた。山形空港からバスで向かう道中、窓から見える被災地にぼう然とし「言葉が出なかった…」と振り返る。それでもプレーで勇気を与え続け、13年は正捕手で球団初のリーグ優勝に貢献した。

 昨年からヤクルトの一員となったがオフの復興支援活動は今も続けるライフワーク。現在は2軍調整中のベテランは、かつて最強バッテリーを組んだ田中将について「必ず彼なら日本を元気づけてくれる」と期待していた。(青森 正宣)

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2021年3月10日のニュース