ロッテ・平沢 開幕1軍アピール1号 故郷・宮城へエール届ける

[ 2021年3月10日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ2-3楽天 ( 2021年3月9日    静岡 )

<オープン戦 楽・ロ>8回無死、ソロ本塁打を放つ平沢(撮影・白鳥 佳樹)
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 ロッテ・平沢のバットから放たれた白球が右翼席で跳ねた。「打った感じは良かった」。8回。高田萌の145キロ直球を捉え、オープン戦1号とした。

 6回守備から途中出場。最初の打席で快音を響かせた。「打席数が少ない」との思いから積極的にバットを振り、結果につなげた。昨季は右肘を故障した影響でプロ5年目で初の1軍出場なし。10月に手術を受け、痛みはまだ残るが「言い訳はできない」と言う。

 宮城県の多賀城市出身。東日本大震災の発生時は中学1年で自宅にいた。練習グラウンドは津波で流され、1週間は停電が続いた。「10年はあっという間」と振り返り「時間がたつと風化するけど、忘れてはいけない。野球ができる喜びをかみしめたい」と力を込める。

 7日の西武戦でも途中出場で適時二塁打を放った。「いいアピールをしてくれた。レギュラー争いをしなければいけない」と井口監督。東北への思いを胸に、開幕1軍に向けたアピールを続ける。(君島 圭介)

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2021年3月10日のニュース