日本ハム・近藤が新選手会長、ファンフェスで異例発表、V奪回へ「厳しいことも言う」

[ 2020年12月7日 05:30 ]

<日本ハムファンフェスティバル>投手チームに勝利し優勝トロフィーを手にした野手チームのキャプテン近藤(撮影・高橋茂夫)
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 来季プロ10年目を迎える日本ハム・近藤健介外野手(27)の新選手会長就任が6日、正式に決まった。今季まで選手会長を務めた中島卓也内野手(29)からバトンタッチ。2軍選手の意見も取り入れて野球をやりやすい環境づくりを掲げた。チームは04年の北海道移転後初の2年連続Bクラス。チームの立て直しへ向け、厳しい姿勢で臨む覚悟も示した。

 久しぶりのファンとの交流。コロナ禍で例年のような直接の触れ合いはない。そんな中でも、ファンフェスティバルでは野手組の先頭に立って笑顔で盛り上げた近藤は、新たな決意を胸に秘めていた。

 「選手、球団、ファンの皆さんが同じ方向を向けるように。チームも、優勝へ選手が一つにまとまれるようにできたらいい」。新選手会長という大役を担い、来季へ向けて力強い抱負を口にした。

 選手会長は、これまでなら年内最後の球団行事となる納会で決まるのが慣例だった。ただ、今年は特別。ファンとの交流を楽しむ日に、新会長就任が決定した。中島会長が今季限りで退任し、新たに指名を受けた近藤。既に覚悟はできていたそうで「(自分が)先頭になってやらないといけない。いいも悪いも見本になってしまうので、それを肝に銘じ新たな覚悟を持ってやりたい」と言った。

 就任に当たって掲げたのは、野球をやりやすい環境づくりだ。「中島さんとも相談し、ファームの選手の意見も取り入れたい。若い力を借りないと優勝できない。若手のことも考えていきたい」。ここ数年は若手の台頭がもう一つで、チーム低迷の一因となっていることも自覚している。だからこそ「同じ方向を向けるよう、厳しいことも言うと思う」と強い決意ものぞかせた。

 首位打者争いを演じた今季は最高出塁率のタイトルを獲得。バットでチームに貢献してきた近藤が、来季からはその背中でもチームを引っ張っていく。(秋村 誠人)

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2020年12月7日のニュース