立浪氏 中日、未来の4番候補・石川昂に“愛のムチ”予告 来春キャンプで臨時コーチ務める

[ 2020年12月7日 05:30 ]

少年たちに打撃の手本を見せる立浪氏
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 未来の4番打者へ、“愛のムチ”を予告した。中日の来春キャンプで臨時コーチを務めるOBの立浪和義氏(51)が6日、三重県四日市市で行われた「第17回四日市南自動車学校ジャブ野球大会」に特別ゲストで登場。就任決定後初めて取材に応じ、昨年のドラフト1位・石川昂を徹底的に鍛え上げる方針を示した。

 「必ず近い将来、4番になれるだけの能力のある選手。今、やらせないと平凡に終わってしまう可能性もある。野球漬けでやる時期じゃないかと思う」

 中日一筋で通算2480安打を放った「ミスタードラゴンズ」の目にも輝いて映る大砲候補の類いまれなセンス。自らの称号を継げる可能性があると信じているだけに、見方は厳しくなる。「去年キャンプで見たときに、何となしに打席に入って1球目から流して(力を抜いて)打っていた。例えばソフトバンクの柳田はティーバッティングの1球目から全力で振る。そういうところから彼にはしっかりとやらせていかないと」と日本を代表するスラッガーを引き合いに出し、まずは意識改革を促した。その上で「やみくもに長い時間練習やるのは好きな考えではないんですけど、ケガを恐れて練習できないようじゃダメ」と猛練習で打撃の極意を体に染み込ませるつもりだ。

 「必要としてくれたわけですから、呼ばれたからには少しでも力になれるよう一生懸命やりたいと思います」

 古巣では09年の現役引退後、初めてとなる指導。今季1軍デビューを果たした背番号2を覚醒させることができるか、その手腕に期待がかかる。(北野 将市)

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2020年12月7日のニュース