楽天・涌井が3500万円増の1億6000万円でサイン 5年ぶり最多勝で復活「やれる自信はあった」

[ 2020年12月7日 18:24 ]

契約更改交渉に臨んだ楽天・涌井 (C)Rakuten Eagles
Photo By 提供写真

 楽天の涌井秀章投手(34)が7日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3500万円増の年俸1億6000万円でサインした。移籍後初の交渉を終え「上げてもらいました」と明かした。

 今季から金銭トレードで楽天に新加入した。開幕から8連勝を飾るなど順調に勝ち星を積み重ねた。ローテーションの柱として20試合で11勝4敗、防御率3・60という成績を残し、ロッテ時代の15年以来、5年ぶり4度目となる最多勝のタイトルを手にした。

 さらに、プロ野球史上初となる3球団(西武、ロッテ、楽天)での最多勝獲得という快挙も達成し「史上初は嬉しいこと」と喜んだ。交渉の場では球団から「楽天に来てくれてありがとう」と声をかけられたそうで「正直に、そういう言葉が選手にとって一番嬉しい」とうなずいた。

 新天地で完全復活を遂げ、健在ぶりを見せつけた16年目のベテラン右腕は「正直、タイトルを獲れるとは思っていなかった。やれる自信はあったので、その自信がタイトルにつながったのかなと。勝負の9、10、11月でなかなかチームを勝たせることができなかった。前半は合格。後半は不合格。ちょっと後味の悪いシーズンだった」と振り返った。

 西武時代の先輩でもある石井一久GM兼監督が来季からチームの指揮を執ることになった。来季に向けた意気込みを色紙に「優勝」としたため「先発としての仕事するだけ。チームに勝ちをつける仕事をしたい」と頼もしかった。(金額は推定)

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2020年12月7日のニュース