西武2位・佐々木「雄星2世」目指す 楽天・浅村、日本ハム・中田に「チビらずに戦いたい」

[ 2020年12月7日 05:30 ]

縁起のいい観音堂を背にポーズを決める佐々木(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 西武からドラフト2位指名を受けたNTT東日本・佐々木健投手(24)が6日、都内で入団交渉を行い契約金7000万円、年俸1350万円で合意。東北出身の最速152キロ左腕は「ポスト雄星」となる未来予想図を描き思いを語った。

 「西武の左投手といえば菊池雄星さん(現マリナーズ)。直球で押し変化球で圧倒する。自分もそのスタイル。直球がどこまで通用するか楽しみです」

 青森出身の左腕であり、岩手出身で元エースの菊池は幼少期からの憧れの存在。菊池がプロ入りから18年まで在籍したチームに入団し、直球で強気に攻める投球スタイルも継承するつもりだ。

 現在の先発陣で常時150キロ以上の直球を投げる投手はいない。同席した潮崎哲也編成グループディレクターも「粗削りだが打者を圧倒できる。まさに雄星みたい」と大きく期待する。

 直球だけでなく落差のあるチェンジアップも切れ味十分で同じ社会人出身の新人で戦力となった浜屋、宮川に続く活躍が見込まれる。今月3日まで行われた都市対抗ではチームは準優勝に輝いたが、左肘の違和感もあり登板は2試合でわずか2イニング。それでも「先発で長いイニングを投げたい」と夢をふくらませる姿に潮崎グループディレクターからも「そのうち(西武も)左王国ができる。佐々木君で完結」とリップサービスが飛び出した。

 対戦したい打者を問われた佐々木は「(楽天の)浅村さんと(日本ハムの)中田さん。チビらずに戦いたい」とリーグを代表する右打者の名前を挙げ、目をギラつかせた。2年ぶりの覇権奪還に向けて投手陣の再建が最重要課題のチームに、頼もしい左腕が加わる。(大木 穂高)

 ◆佐々木 健(ささき・たける)1996年(平8)5月13日生まれ、青森県つがる市出身の24歳。瑞穂小5年から野球を始め、木造中では軟式野球部。木造では甲子園出場はなし。富士大に進学し、リーグ戦通算9勝3敗も、4年秋には5勝1敗で最多勝を受賞。NTT東日本では2年連続都市対抗出場。1メートル79、87キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2020年12月7日のニュース