新庄剛志節全開インタビュー 「自分に勝てた」「しっかりした野球の姿見せたい」「投手に申し訳ない」

[ 2020年12月7日 14:45 ]

<合同トライアウト2020>4打席目、ジュリアス(左)から左前打を放つ新庄氏(撮影・木村 揚輔)
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 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが7日、都内で行われ、阪神や日本ハムで活躍し、メッツなど大リーグでもプレーした新庄剛志氏(48)も参加した。背番号1の日本ハム時代のユニホーム姿で登場した新庄氏は、4打席に立ち、二ゴロ、四球、二ゴロで最終打席で左前打を放った。全力で挑んだ48歳の挑戦。あとはネット裏のスカウト陣の評価を待つだけだ。

 新庄氏の一問一問一答は以下の通り。

 ―チャンスで左前打が出た。
 「今回、無観客でテンションめちゃくちゃ下がってたけど、ランナーがいてくれてアドレナリンが出て、ボールがよく見えた。止まってたんじゃないかというくらい」

 ―この1年間への挑戦。
 「1年前にプロ野球選手になるって言って、正直ちょっと無理じゃないかと思う時期があった。けど、みんなの応援があって、きょうこの場に立てたことに感動した。小学校で空き地で野球やってるような気持ちだったね」

 ―48歳。親子ほど年の離れた参加選手だった。
 「めちゃくちゃみんないいヤツ。初めて会うのに、友だちのように話してくれたから気が楽になった」

 ―感じたこと。
 「もし球団に入ることができたら、トレー二ングコーチ、器具がそろってるから(パフォーマンスが)戻ってくる気がする。脚の回転やら、パンプアップができる。ポイントは目だった。ものすごく球が見えてる。タイムリー打ったときも、追い込まれても大丈夫だった。前の2打席凡退していたから、逆に落ち着いていこうという気持ちになれた」

 ―日本ハム在籍時は派手なパフォーマンスで魅了したが。
 「ここに立つことがパフォーマンスでしょう。だって48歳ですもん」

 ―髪の毛の色も、黒に近い形に…。
 「おとなしめというか、自分自身がしっかりした野球の姿を見せたいと思ったから。自然にこうなったね」

 ―久々のプレーだった。
 「打席に立ったときに“うわ!野球やってる”っていう気持ちになれたね。この1年間は自分に勝てた気がする。こんなに野球の練習したことなかったから。現役時代はめちゃくちゃセンスがあったから。トレーニングしていく中で、肩や脚が張ってきて、やっと野球選手の気持ちがわかった。トレーナー室で治療している選手見たときに“なんでトレーナー室とか行くんやろう”と思ってたもん」

 ―左前打について。
 「申し訳なかったのは、タイムリー打った後に手を上げてしまったこと。ピッチャーの方に本当に申し訳ない」

 ―緊張感は?
 「緊張じゃないけど、球場入りのときは今までの人生でない気持ちになった。自分でも分からなかった」

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