ソフトB・石川、今季初救援で11勝目 都立高出身で初の最多勝!勝率と2冠

[ 2020年11月10日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6-2西武 ( 2020年11月9日    ペイペイD )

<ソ・西24>ソフトバンク・石川(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 今季最終戦で、ソフトバンク・石川が大きな勲章を手にした。3―1の4回から2番手で登板。今季18試合目で初の救援となったが、3回2安打無失点の好投で勝利投手になった。11勝目を挙げ、ドラフト制後、都立高出身で初の最多勝のタイトルを獲得。リーグトップの勝率・786と合わせて堂々の2冠だ。

 それでも、マウンド上と変わらず、淡々としていた。「CSに向けて投げて、結果的に転がり込んできたもの。意識はしていなかった。獲れたのは素直にうれしいけど、まだ先がある。一喜一憂せずにいきたい」と浮かれることはなかった。

 リーグ優勝が決まっていたが、勝率のタイトルを確定している状況であえて登板した。「この日に3イニングというのは決まっていたし、投げずに確定というのはなかった」と、リスクを冒した登板で、タイトルを増やす結果になった。

 最終登板を前に、節目のマウンドを目に焼き付けた。練習が休日だった6日。千賀とともに、自主トレで汗を流したことがある、中日・吉見の引退登板をナゴヤドームのスタンドから観戦した。「自主トレを一緒にやらせてもらって今がある。見届けようと思って駆けつけた」と先輩右腕の投じた4球を胸に刻んだ。

 チームの投手では最優秀防御率など3冠の千賀と、最優秀中継ぎ投手のモイネロと合わせ、投手のタイトル計6個を獲得したのは、両リーグ通じて最多と。工藤監督は「チーム防御率2点台はなかなかできることではない。それぞれの役割をこなしてくれて、この結果になった」と称えた。

 14日からは本拠地に2位・ロッテを迎えCSが始まる。最終戦セレモニーでのファンに向けてのあいさつで、工藤監督は「大きな目標に向かって、自分たちの力を信じて戦っていきたい」と4年連続の日本一を誓った。

続きを表示

2020年11月10日のニュース