日本ハム・有原、ポスティング直訴へ 複数球団が興味、パドレスGMは高評価

[ 2020年11月10日 05:33 ]

日本ハムの有原
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 日本ハムの有原航平投手(28)が9日、ポスティングシステムを利用したメジャー移籍を直訴する意向を示した。昨年の契約更改交渉後に、今オフにメジャー移籍したい考えを表明したが「僕自身はそういうふう(20年オフにメジャー移籍する)な気持ちでやってきたので、変わらないです」と改めて決意を語った。

 無観客開催の影響で各球団の緊縮財政が予想される中、有原の最大の売りは28歳という若さだ。クオリファイング・オファーを受けたバウアー(レッズからFA)ら3人を除けば、FA市場で実績がある20代の先発投手は右腕ウォーカー(ブルージェイズからFA)のみ。有原は今季8勝だがプロ6年間で2桁勝利を3度と実績十分。故障による長期離脱もなく、強豪球団、再建中の球団の両方から人気を集めそうだ。

 複数の関係者によれば、パドレス、レンジャーズ、マーリンズ、ブルージェイズが興味を示すとみられ、中でもパ軍はA・J・プレラーGMが高評価を与えているという。その他にも資産140億ドル(約1兆4560億円)の投資家スティーブ・コーエン氏が新オーナーに就任したメッツは、先発投手の補強に動く可能性が高い。

 鍵は既に期間が始まっているポスティング申請のタイミングだ。期限は12月12日。今オフは例年以上に移籍市場の動きが遅くなるとみられる。日本ハムの吉村GMも「仮に(申請を)了承したとして」と前置きした上で「MLBのタイムラインや動きが分からない。今年は特殊」と慎重な姿勢を示した。

 ◆有原 航平(ありはら・こうへい)1992年(平4)8月11日生まれ、広島県出身の28歳。広陵では3年時にエースとして春夏連続甲子園出場。早大では1年春から六大学リーグに登板し、3年秋に最優秀防御率を獲得した。通算62試合で19勝12敗、防御率2・72。14年ドラフト1位で4球団競合の末、日本ハムに入団。15年に新人王に輝き、昨季は自己最多の15勝で最多勝に輝いた。1メートル89、95キロ。右投げ右打ち。

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2020年11月10日のニュース