阪神・球児“甲子園のヤジにありがとう” 成長の助け「解決しないと、同じヤジを聞くから」

[ 2020年11月10日 23:18 ]

セ・リーグ   阪神0-4巨人 ( 2020年11月10日    甲子園 )

「ありがとう」のボードを掲げるスタンドのファンに笑顔を見せる藤川=甲子園球場(代表撮影)
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 甲子園のヤジがボクを育てた――。阪神・藤川球児投手(40)が引退セレモニー終了後、取材に応じ、甲子園で何度も歓声を浴びてきたことに対して「ヤジは大事だった」と厳しい声が育ててくれたと語った。

 「ヤジは大事。自分には必要だった。それだけ責任あるポジションを任されているということですから」と振り返り、さらに続けて「ナイター終わって、食事して、そこから映像を何度も見たりして、寝れないことも多かった。それでも、解決しないと、同じヤジを聞くことになるから」と二度と言わせないという気持ちが支えになったと明らかにした。

 会見の最後では長い一日を振り返り、「幸せな時間でした」と締めくくった。試合前練習での首脳陣、選手との記念撮影、長男とバッテリーを組んだ始球式、そして全12球すべてストレートで勝負したラスト登板、感動的だった試合後のセレモニー、そして場内一周。思い出は尽きなかったが、午後11時を回って終わった会見の最後は「涙を流さなくて良かった。幸せな時間でした。いつかお返しはしたい。待っててください」と最後まで球児節だった。

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