牛島和彦氏 奥川 気になったのは直球のシュート回転とセットの球速 2年目へどう生かせるか

[ 2020年11月10日 19:50 ]

セ・リーグ   ヤクルト―広島 ( 2020年11月10日    神宮 )

<ヤ・広>ヤクルト・先発の奥川(撮影・会津 智海)
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 【視点 牛島和彦氏】奥川は初登板で力むかなと思ったが、落ち着きを感じた。力いっぱいだと頭を振ったり、体が開いたりするが、そうしたやってはいけないことはしなかった。コントロールもある程度できていた。そこは良かった点だ。

 ただ結果はもちろん、気になる点はいくつかあった。まず直球がシュート回転することが多かった。セットポジションでは球速が落ちる傾向もあった。

 フォーム的なバランスは、もう少しためがあると打者が打ちにくい。少し素直かな。高校時代からヤンキース・田中に似ていると言われていたようだが、もう少し下半身を使い、体重移動がうまくなり下が粘れると近づけると思う。頭はぶれていないので、下半身を上手に使い、もう少し打者寄りでボールを離せると、シュート回転の幅も減る。クイックで球速が落ちないようにするのも、下半身の使い方が重要。感じた足りない部分をどう2年目につなげるか。変化球の精度など、良い点も多くある。チームの分析はもちろん、本人もしっかり整理し生かしていってほしい。(本紙評論家)

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2020年11月10日のニュース