阪神・球児 引退会見で矢野監督胴上げできず“ざんげ” 今後は「辞めたから、友人に戻れます」

[ 2020年11月10日 22:57 ]

セ・リーグ   阪神0-4巨人 ( 2020年11月10日    甲子園 )

<阪神・巨人> セレモニーを終え、会見で笑顔を見せる藤川球児                                                      
Photo By 代表撮影

 阪神・藤川球児投手(40)が引退セレモニー終了後、ウェブ会議システム「Zoom」で報道陣の取材に応じ、「自分にとって野球というのはしびれるような戦い。チームのために涙を流すことは、個人が野球から離れることで涙を流すことはなかった」と振り返った。

 肘と肩の状態について聞かれると「やっぱり状態は思わしくなくて。肩の方もガタが来てる」と本音を明かし、「次のステージに行っても、みなさんに夢とか希望とか与えられるように、これからもそういうものを見つけてもらえるように頑張っていきたい」と先を見据えた。

 長年愛された登場曲については「入団した頃は違う歌だったが、いつのまにか甲子園球場全体を包むような歌になっていた。渡瀬さんの力は大きかったと思う。渡瀬さんの力を借りて、家族の力も借りながら。全国のタイガースファンと、周りの方々に、夢とか希望を感じてもらおうとやり続けたが、いつのまにか力をもらう側になった」と感慨深げに話した。

 心残りは矢野監督を胴上げできなかったこと―。試合後の会見で藤川は改めて、矢野監督の下で優勝を果たせなかったことを悔やんだ。「一番尊敬する方ですからね。何とか日本一になってほしかった。プロ野球の監督というのは大変。つらい思いも受け止めて、黙って戦う力強さ、精神力が必要ですから。セレモニーで岡田さんと矢野さんのところで涙が出るのかなと思った。辞めたから、これから監督から友人に戻れます」と笑顔をみせた。

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