ヤクルト・奥川 ホロ苦1軍デビュー、3回途中5失点KO 半沢以来56年ぶり快挙ならず

[ 2020年11月10日 19:17 ]

セ・リーグ   ヤクルト―広島 ( 2020年11月10日    神宮 )

<ヤ・広>3回無死一塁、松山に右越え2ランを浴びた奥川(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルトのドラフト1位ルーキー、奥川恭伸投手(19=星稜)が10日、本拠・神宮球場で行われた広島戦でプロ初登板初先発。9安打5失点と打ち込まれ、3回は1死も取れずにKOされた。

 チームの今季最終戦で待望の初マウンドに上がった昨夏の甲子園準V右腕。だが、そのデビューはホロ苦いものとなった。初回、最初に打席へ迎えた侍ジャパンの主砲で広島では1501日ぶり1番打者として先発した鈴木誠にオール直球勝負の末、5球目を右中間二塁打され、第一歩を記した奥川。4番・松山に左中間二塁打を許して初回に2点を失うと、3回には先頭・長野に2打席連続安打された後、松山に右越え2ランを被弾した。さらに坂倉、堂林に連打され、無死一、三塁となったところで降板。2番手の星も相手先発左腕・床田に適時打を浴び、5失点となった。

 奥川の投球内容は2回0/3で打者15人に対して57球を投げ、9安打5失点。2三振を奪い、四死球はなかった。なお、初めての被安打と二塁打は鈴木誠、初めてのアウトは田中広、初奪三振は堂林、初被弾は松山だった。

 今季高卒新人の勝利は、ここまで今月6日の日本ハム戦(京セラD)で5回7安打3失点(自責2)と好投して初勝利したオリックスのドラフト1位・宮城大弥投手(19=興南)のみ。奥川が広島戦で勝利投手になればヤクルトでは2013年小川泰弘以来7年ぶり14人目の新人初登板初勝利、高卒に限れば1964年の半沢士郎以来56年ぶり2人目、先発では球団初の快挙となるところだったが、実現しなかった。

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