DeNAドラ3・伊勢 21戦目でうれしいプロ初白星 「勝ちを意識して」2回完全救援

[ 2020年10月11日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―3阪神 ( 2020年10月10日    甲子園 )

<神・D>プロ初勝利を挙げた伊勢はラミレス監督に祝福される(撮影・大森 寛明)
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 5年ぶりの浜風が心地よかった。DeNAのドラフト3位右腕・伊勢が、救援登板でプロ初白星をつかんだ。

 「今回は厳しい場面だったけど、勝ちを意識していい投球ができました」

 同点の5回に3番手で登板。最速150キロに、川村投手コーチ直伝のフォークボールを駆使し、2回を完全投球だった。九州学院では15年に春夏連続甲子園に出場し、ともに初戦敗退。「当時は上がって何も覚えてない。勝てて良かった」と聖地での初星に笑みがこぼれた。

 広島・森下とは明大同期。伊勢は2番手だった。9月25日からの広島4連戦(マツダ)では、3戦目まで登板なしの伊勢に「来ている?」とメッセージが届いた。「“おるわ”って。ちょっとつらかったです」と発奮した。

 劣勢での登板が多いが防御率1・14と安定感は抜群。「村上もいるけど、特に森下には負けたくない。ここからの長い形の中で、僕が目立ちたい」。高校の2年後輩にはヤクルト・村上がいるが、同い年の右腕に負けるわけにはいかない。(伊藤 幸男)

 ◆伊勢 大夢(いせ・ひろむ)1998年(平10)3月7日生まれ、熊本県出身の22歳。一新小4年から内野手として野球を始め、西山中から投手。九州学院では3年時に春夏連続甲子園出場。明大では1年秋から東京六大学リーグで登板し、3年春の慶大戦で完封勝利。主に救援として、通算22試合で4勝4敗、防御率2.89。19年ドラフト3位でDeNA入団。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

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2020年10月11日のニュース