ヤクルト・五十嵐 今季限り引退…41歳 先発ゼロの剛球リリーバー 19年史上4人目通算900戦登板

[ 2020年10月11日 05:35 ]

ヤクルトの五十嵐
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 ヤクルトの五十嵐亮太投手(41)が、今季限りで現役を引退することが10日、分かった。この日までに球団と話し合い、決断に至った。近日中に正式発表される。

 五十嵐は97年ドラフト2位でヤクルトに入団すると、代名詞でもある剛速球を武器に、抑えやセットアッパーとして活躍。石井弘(現投手コーチ)とのコンビで「ロケットボーイズ」とも呼ばれ人気を集めた。高津(現監督)のメジャー移籍後に抑えに指名された04年には、当時の日本最速タイとなる158キロを計測。37セーブを挙げ、最優秀救援投手にも輝いた。

 09年オフには海外FA権を行使し、メジャー移籍。メッツやヤンキースなどでプレーし、自己最速も159キロまで更新した。ソフトバンクを経て昨年から古巣のヤクルトに復帰。8月には、日米通算ながら史上4人目の900試合登板を達成した。今季は2軍で22試合に登板も1軍登板なしだったが、実績を含めて、ひたむきに練習に励む姿は、若手の手本となっていた。

 投げっぷりの良さと、端正なマスクで男女ともにファンの多かった右腕。プロでの先発登板はゼロ。生まれついての剛球リリーバーが、現役生活に別れを告げる。

 ◆五十嵐 亮太(いがらし・りょうた)1979年(昭54)5月28日生まれ、千葉県出身の41歳。敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルト入団。04年に37セーブを挙げ、最優秀救援投手に輝いた。09年オフにFAでメッツに移籍し、12年はパイレーツ―ブルージェイズ―ヤンキースに所属。13年にソフトバンクで日本球界に復帰。1メートル78、95キロ。右投げ右打ち。

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