中日・石川昂 プロ初打席で二塁打!高卒新人最速1軍昇格で即結果「もっと打てたらいい」

[ 2020年7月13日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2―7広島 ( 2020年7月12日    ナゴヤD )

<中・広>2回、プロ初打席で二塁打を放つ石川昂(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 次代を担う男が快音デビューだ。中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(19)が12日の広島戦に「7番・三塁」で1軍初出場。2回のプロ初打席で左翼線に二塁打を放った。高卒新人では12球団最速で1軍昇格し、いきなり与えたインパクト。チームが2―7と連敗する中、竜の、そして球界の未来を背負うスラッガーが大きな一歩を踏み出した。

 その一撃に、未知の可能性が詰まっていた。2回1死で迎えた石川昂のプロ初打席。「メチャクチャ緊張しました」。平常心でなくても、磨き上げた技術はうそをつかない。低めのチェンジアップをすくい上げ、左翼線で白球が弾む。プロ10年選手のような技ありの二塁打。見上げたスコアボードに光った「H」は一生忘れない。

 「1軍の試合で4打席立てて、ヒットも打てたので良かった」
 振り返る声に、安堵の思いが交る。第2、3打席は、遠藤のストレートに連続三振。左腕・塹江と対戦した8回1死二塁の第4打席では、内角に食い込むスライダーにバットが空を切った。「(2軍と比べ)コントロールも違うし、キレも違った。レベルが高いな、と思いました」。結果が出た喜びを味わい、洗礼に舌を巻いたプロデビュー。ただ、だれよりも大きな拍手と歓声は、背番号2に対する期待を表していた。

 「あんな一杯のお客さんの前でやることは最近なかった。うれしかったし、もっとファンの皆さんの前で打てたらいい」

 口にした所信が頼もしい。高卒新人では、最速の1軍昇格。前日(11日)の試合中に高橋が左足太ももを痛め、与田監督は迷わず19歳の抜擢を決めた。「ファームでも4番を打っているし、長打力ってものも期待してました」。高校通算55本塁打の潜在能力は、計り知れない。チームは今季、打球の速度や角度を計測する「ラプソード」を導入。石川昂の打球速度はビシエド、福田に次いで速く、時速160キロを超えることも。あの大谷(エンゼルス)でさえ、昨季の平均速度が95・7マイル(約154キロ)だから、規格外のスケールが分かる。

 「もっと練習して、ポイントを前で打てるように意識したい」
 飽くなき向上心は、もう次の課題を見つけていた。父・尋貴さんが観戦する前で踏み出した第一歩。「三冠王」の夢に、足跡は続いていく。(堀田 和昭)

 ○…東邦から入団した石川昂(中)が初先発初出場し初打席初安打。ドラフト制以降、中日の高卒新人がプロ初戦で初打席初安打は84年藤王康晴(右線2)、89年山口幸司(左安)、03年森岡良介(左中2)に次ぎ17年ぶり4人目。

 ◆石川 昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ、愛知県出身の19歳。小2から軟式野球を始め、6年時にドラゴンズジュニアに選出。東邦では2、3年春に甲子園出場。3年春は春夏通じて決勝戦史上初の2本塁打&完封で優勝。19年のU18W杯では4番でチーム最多タイ9打点。高校通算55本塁打。19年ドラフト1位(3球団競合)で入団。1メートル85、93キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年7月13日のニュース