阪神・大山 今季初の3安打「自分の名前が書いてある赤いタオルを広げてもらうだけで力になる」

[ 2020年7月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2020年7月12日    甲子園 )

8回2死二塁、右翼線に適時二塁打を放ち、ベンチに向かってポーズを決める大山(撮影・北條 貴史)
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 息つまる投手戦の均衡を4番・大山が破った。6回2死二塁。カウント2―1から平良のシンカーを左前へ。二塁走者の糸原を還すには十分の深い位置にライナーを弾ませた。6試合連続安打、得点圏では今季8打席目(5打数)での初安打で、決勝点を奪った。

 「きのう(11日)は2点先制してからチャンスで凡退していたので、借りを返すじゃないですけど、何とかしたい気持ちがありました。サダさん(岩貞)も粘ってくれていましたし、タイムリーが出て良かったです」

 きっかけをくれるのはいつも「カーブ打ち」だ。転機となったのは5日の広島戦。遠藤の115キロを左中間席へ運んだ。「調子が良いときはゆるいボールを仕留められる。ダメなときは“打たされる”んです」。分析通り以降は16打数9安打の打率・563、5打点と上昇気流に乗った。

 思えば今春もそうだった。結果が出なかったキャンプから一転。2月29日ソフトバンク戦で東浜の116キロを本塁打にして復調し、一気にオープン戦首位打者まで駆け上がった。「あれがなければどうなっていたか…」と振り返るほどの分岐点。ゆるいボールを“打たされない感覚”を染みこませている今は、手が付けられない好調と言っていい。

 一時はマルテに水をあけられたが、離脱したライバルの穴を埋めるどころか、余りある活躍が続く。1―0の8回2死二塁では、パットンから右翼線二塁打。貴重な2点目を生み出した。今季初の3安打猛打賞とし、有観客試合では初のお立ち台で歓声を浴びた。
 「自分の名前が書いてある赤いタオルを広げてもらうだけで力になりますし、応援してもらえるファンには結果で喜んでもらいたい。1試合1試合頑張りたいと思います」

 全打点をたたき出して勝利に導く―。自身が求め、周囲から求められる理想の4番像を、体現した。(巻木 周平)

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