三和 07年以来の「夏1勝」 荻野マネジャーの献身サポートに応え

[ 2020年7月13日 05:30 ]

茨城代替大会1回戦   三和9―7岩瀬 ( 2020年7月12日    茨城県営 )

<岩瀬・三和>試合後、記念撮影に臨む荻野マネジャー(最前列中央)ら三和ナイン(撮影・河野 光希)
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 各都道府県が独自に開催する代替大会は12日、静岡、愛知など全国で計172試合が行われた。茨城では三和が1回戦で岩瀬を下し、OBの石崎剛(現ロッテ)が在籍した07年以来の「夏1勝」を挙げた。小児まひの影響で手足に不自由が残る中、練習をサポートし続けた荻野佑基マネジャー(3年)もユニホーム姿で観戦。13年ぶりの勝利を喜んだ。

 車椅子から飛び降りて仲間と抱き合いたかった。13年ぶりの「夏1勝」に喜ぶ三和ナイン。マネジャーの荻野は球場出口で出迎え、川面(かわつら)亮太主将らに「おめでとう」と声を掛けた。

 小児まひで手足が不自由なハンデと闘ってきた。高校最後の夏を迎えたが、先月27日にボール運びの際につまずき、右足首を骨折。マネジャー業は厳しいと覚悟したが、大月忍監督から背番号10を与えられた。試合には出られないが「本当にうれしかった」と言う。右足首に包帯を巻き、両親に付き添われて球場内の別室で観戦。2度のリードを追いつかれるも突き放した勝利に「感無量です。練習試合は結構負けたことが多くて」と感慨に浸った。対戦した岩瀬は昨秋の県大会で連合チームとして一緒に戦った相手。荻野はこみ上げる涙を押し隠した。

 生徒会長としてリーダーシップに優れていたが、運動系の課外活動は諦めていた。昨年6月、間中大輔前監督から野球部に勧誘された。「一度は断ったけど…。先生から“バットを振るだけが野球じゃない。マネジャーとして支えてみろ”と言われ、部員として野球に携わってみたかった」。当時、部長だった大月監督も荻野の情熱は見抜いていた。

 今夏はコロナ禍で校歌は歌えなかったが、全員が心の中で歌った。「荻野と試合中に目が合って、励ましているのが分かった。本当に頑張ってくれた」。川面主将のねぎらいの言葉。荻野は「ゴマすっているよ!」と照れくさそうだった。 (伊藤 幸男)

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