久留米商、連勝で決勝T進出 打線爆発13得点5回コールド 中村監督「伸び伸びプレーしてくれた」

[ 2020年7月13日 05:30 ]

福岡代替大会 筑後地区予選リーグD   久留米商13―1朝倉 ( 2020年7月12日    久留米 )

<久留米商・朝倉>3回に本塁打を放った久留米商の堤廉太
Photo By スポニチ

 福岡県高野連が独自に主催する代替大会は12日、2地区で6試合が行われた。筑後地区では、春夏合わせて9度の甲子園出場を誇る久留米商が、朝倉に13―1で5回コールドの快勝。2連勝とし、23日開幕の決勝トーナメント進出を決めた。4番の堤廉太内野手(3年)の2ランなど13安打13得点と打線が爆発した。

 豪雨被害を受けた地元に勇気と元気を与える1勝だった。久留米商は13安打13得点と打線が爆発。中村祐太監督は「野球ができない県もあるので、感謝してプレーしようと伝えて送り出しました。伸び伸びとプレーしてくれたと思います」と目を細めた。

 断続的に降り続いた大雨により、学校がある久留米市の市街地では冠水する地域もあった。部員の自宅に被害はなかったが、「家の近くまで浸水した部員がいました」と堤主将が話すなど、災害の怖さを感じた。休校とテスト期間が重なった影響で、11日に3時間だけ練習しただけで試合に臨んだ。

 ナインは全力でプレーし、不安を全く感じさせなかった。3回に元田の中前適時打で先制すると、2死二塁で堤主将が外角高めの直球を振り抜き右越え2ラン。4回に2点、5回には7連打で8得点を追加するなど、打ちまくった。堤は「練習ができない間も、一人一人が意識高く自主練習をやった結果だと思う」と胸を張った。

 大会前には「今までお世話になった人たちに、プレーで感謝の気持ちを伝えよう」と部員同士で話し合い、予選リーグ2連勝。23日から決勝トーナメントに臨む。堤は「リーグ戦とは違って負けたら終わり。全員で勝ちにいきたい」と闘志を燃やした。

続きを表示

2020年7月13日のニュース