大商大 ドラ候補・吉川、9球団スカウトの前で好投 5回無失点「絶対に抑えようと」

[ 2020年7月13日 14:01 ]

関西六大学野球連盟・春季リーグ戦代替試合 第1節第1試合   大商大6―3神院大 ( 2020年7月13日    皇子山 )

<神院大・大商大>大商大の先発・吉川は5回無失点の力投を見せる(撮影・井垣 忠夫)
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 今秋ドラフト候補の大商大・吉川貴大投手(4年=開星)が先発し、5回3安打無失点4奪三振と好投。ネット裏で視察した9球団14人のスカウト陣に持ち味を存分にアピールした。

 試合開始から雨が降りしきる悪天候の中でも落ち着いた投球を披露した。「絶対に抑えようという気持ちでいきました。ゼロで抑えられることができたのが一番良かった」。立ち上がりから力強い直球を軸に、スローカーブなどを織り交ぜて緩急をつけた。軟弱化するマウンドでも制球を乱すことなく無四球で投げ切った。「足場が悪くても、それに左右されない投手でないと勝つことはできない」。阪神のスピードガンでは145キロを計測。自己最速には4キロ及ばなかったが、その分を安定感で補った。

 本来4月4日に開幕が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3度延期。京産大を除く5大学での代替試合となったが、連盟等の尽力もあり、何とか試合開催にこぎ着けた。進路について「今は目の前の試合のことしか考えていない」と言い切る。「練習の成果が出せる場をいただけてありがたい」と感謝を胸に、今後も全力で腕を振る。

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2020年7月13日のニュース