巨人OP戦9連敗締め…原監督、改めて感じた「ファンの前で、ともに戦う。そのことに飢えている」

[ 2020年3月16日 05:30 ]

オープン戦   巨人3-7楽天 ( 2020年3月15日    東京D )

<OP戦 巨・楽(4)>囲み取材を終え、引き揚げる原監督(撮影・森沢裕)
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 テレビ観戦しかできないファンに、巨人・原監督は中継局のインタビューで訴えた。この日は本拠地開催の今オープン戦で唯一の地上波中継だった。

 「ファンの皆さんの前で、ともに戦う。そのことに飢えている。来る日に喝采を浴びられることを思い描きながら、戦っていきたい」

 9日の12球団代表者会議で開幕延期が決定。原監督は決定前にも、個人的見解として「希望を言うならファンと球春到来を迎えたい。一番避けたいのは無観客」と熱く語っていた。

 くしくも、無観客になった2月29日ヤクルト戦から8敗4引き分け。最終戦も楽天に敗れ、13試合白星なしで球団ワーストを更新する9連敗でオープン戦を終えた。調整段階とはいえ、「ファンあってのプロ野球。相手チームと自軍とファンの三位一体がプロ野球の魅力」と改めて感じたという。

 前日に最下位が決まったが本質は別のところにある。4月10日以降に設定された開幕までは、約1カ月ある。元木ヘッドコーチは試合後のミーティングで個々のレベルアップを求め「逆 算したらまだキャンプが終わったくらい」とした。

 この日は正二塁手候補の吉川尚が2安打。復活を期す中島も1安打して打率・351で終えた。左肘違和感で離脱していたメルセデスは、あす17日の3軍戦で実戦復帰。原監督は開幕ローテーションの5枠にメドが立ったとしたが、宮本投手チーフコーチは「“ちょっと待った~”というのが聞きたい」と求めた。バブル期の人気バラエティー番組「ねるとん紅鯨団」でおなじみのフレーズで競合者の出現を望んだ。

 指揮官は現状を「7割ぐらいはきている」とした。本来の開幕戦だった20日は休養日に。21、22日午後3時からのDeNAとの練習試合2連戦(東京ドーム)から再スタートする。(神田 佑)

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