阪神 矢野監督が“上方修正”要求 ドラ2井上「最終的には60本打ちたい」

[ 2019年12月3日 05:30 ]

60本塁打を目標に掲げた井上広大(撮影・北條 貴史)
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 数字がポンとはね上がった。阪神入団会見での「40本以上打ちたい」の井上発言に、待ったをかけたのは矢野監督だ。マイクを取ると「50本、60本とスケールの大きい、歴史に名を残すホームランバッターになって欲しい」と上方修正を要求した。

 「最終的には60本打ちたいです」

 13年にヤクルト・バレンティンが作ったプロ野球記録を、井上は笑顔とともに仕切り直しで口にした。高いポテンシャルを秘めた大器をどう伸ばすか。高い目標を掲げさせる意味を矢野監督が解説した。

 「40本が目標だと、なかなか40本は打てない。50本、60本を目指すことで、40本も可能になる。そう思うよ」

 井上を育てた履正社・岡田龍生監督(58)は桜宮でコーチとして矢野監督を指導した。指導には共通点もある上に、井上に関するホットラインも持っている。「プロ入りするなら、甲子園でホームランを打て」と注文をつけ、夏の甲子園決勝での星稜・奥川からのバックスクリーン弾につなげた指導を、矢野監督も踏襲。その第1弾が60本宣言だった。

 「野球人生で初めての縦縞のユニホームを着て、気持ちも引き締まった。福留さんのように、ここぞというところで打てる打者になりたい」
 背番号は32。新井打撃コーチが現役時代につけていた番号に決まった。「いい番号をいただいたと思う。32にふさわしい選手になります」。背番号にはミスター・タイガース掛布雅之氏の31を超えて欲しいという球団の思いも込められている。

 「その意味も分かります。40本は最低目標。60本が最高目標です。掛布さんの現役時代はよく知らないけど、しっかり調べます」
 猛虎生え抜き本塁打王も、84年の掛布氏にさかのぼる。歴史の空白を井上が埋める。(鈴木 光)

 ○…新入団発表でひと区切りをつけた井上は、1月の新人合同自主トレ、そしてキャンプに向けてピッチを上げていくプランだ。11月中旬に右足首を捻挫する不慮の事故に見舞われ、ランニングにはストップがかかっているが、その分を木製バットへの順応と水泳トレでの体力強化に充てる。
 「右足はだいぶ良くなっているので焦らずにやります。自分の不注意によるケガ。もう高校生ではなく、お金をいただくプロになったし、体にはお金をかけてやっていく」
 年内は履正社グラウンドで木製バットへの対応に時間をかけると同時に、自らへの投資で水泳トレに取り組む予定。基礎体力の強化とともに、1メートル87、97キロの体のウエートオーバーを防止することが狙いだ。「トレーニングはしっかりやる」。アクシデントもプラスに変える青写真だ。

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