イチ「大きな記念日」290日ぶり選手でキャンプイン

[ 2019年2月18日 02:30 ]

晴天の下、キャンプ初日を迎えたイチロー(撮影・会津 智海)
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 マリナーズは16日(日本時間17日)、野手組がキャンプインし、マイナー契約で招待選手のイチロー外野手(45)が米19年目、日米通算28年目のシーズンに向けて始動した。フリー打撃では飛距離がアップする新フォームを披露。昨年5月3日に会長付特別補佐に就任後は選手としてプレーしておらず、メジャー生き残りを懸けて新打法で挑む。

 午前11時15分。日米全報道陣のテレビ、スチルカメラが狙いを定めていた。ファンから一番の声援を浴び、背番号51がグラウンドに姿を見せた。「“イチロー選手”って呼ばれるのが気持ちいいわね、うん」

 選手としてユニホームに袖を通すのは昨年5月2日のアスレチックス戦以来290日ぶり。「僕にとっては大きな記念日ですよね」と喜び、キャッチボール、守備練習、打撃練習など2時間半の練習で汗を流した。しかし、あくまでスタート地点。サバイバルを勝ち抜くため、45歳の招待選手が用意したものが新打法だった。

 まずは構え。以前より深く左手首をかぶせてバットを握る。そこから投手の始動と同時に両膝を深く折り、重心を下げる。テークバックは捕手側へ大きく深く取られ、バットのヘッドが投手方向へと傾く。一連の動きで左股関節にため込んだパワーを一気に解き放ち、右股関節で受け止めながら回転させるのだ。

 バットはレベルからアッパー気味に振り抜かれ、フォロースルーも大きい。この「ねじれ」の原理と股関節でパワーを生み出す新打法には、昨年10月末から着手した。「この18年間で一番飛距離が伸びているのは間違いない」。イチローは自主トレ期間中、手応えを口にしていた。

 フリー打撃では7割程度の力ながら、25スイングで柵越え5本。「ずっと寒いところ(日本)でやっていたので急に調子こいてやるとね、それ(ケガ)は怖いので」と冷静だ。徐々に強度を上げる考えで「時差ボケが取れるまでは慣らしていく感じ」と説明した。

 日米通算4367安打。日本野手で初めてメジャーに挑戦し、数々の記録を樹立した。年齢に関する既成概念も覆してきた自負がある。「いつも期待を裏切りたいという気持ちはある。安易な責任のない意見、そういうものを裏切りたいと思っています」。3月20、21日の日本開幕カードの後は去就が不透明な中で、見据えるのはシーズンの完走。この日を、その一歩をしるした「記念日」にする。(笹田幸嗣通信員)

 ▼マリナーズ スコット・サービス監督(イチローは)誰よりも真剣だから、ここまでプレーできている。(正中堅手スミスが右肘痛で別メニュー調整となったが)イチローはイチローということ。どんな時も準備ができている。

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