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[ 2019年2月18日 17:00 ]

17日の紅白戦で1回2安打無失点に抑えたソフトバンクの甲斐野
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 【伊藤幸男の一期一会】ソフトバンクのドラフト1位・甲斐野央投手(22=東洋大)が17日、宮崎アイビースタジアムで行われた紅白戦で無失点デビューした。プロ初の実戦登板は2死から美間に151キロ、西田に149キロ直球をともに中前へ運ばれたが、甲斐を右飛に抑えた。最速153キロの直球に福田を空振り三振に斬ったフォーク、鋭く曲がるスライダーは東都大学野球リーグを代表するストッパーらしく非凡な才能を披露した。

 試合開始直後、甲斐野はベンチを離れ、本塁後方にある記者席へ「失礼します」と入室してきた。両軍先発は千賀滉大(26)、東浜巨(28)両投手。リーグを代表する右腕同士の球筋とマウンドさばきを、自分の目で焼き付けたかったからだ。「ベンチで見るより正面から見たかった。自分の意思です」。昨年アマ最速の159キロを計測したが、プロの打者は単純な配球では打ち取れないことは分かっている。大先輩はどういう組み立てでアウトを重ねていくのか、最高の手本を間近で観察しようと必死だった。

 2時間後、自身の初登板は無失点とはいえ、反省点が残った。「千賀さんからアドバイスされたんです。“走者を出してからが大事”だって。きょうもそれを意識したけど、セット(ポジション)に入ってから乱れた。課題が見つかったので鍛えたい」。

 千賀も登板2イニング目にやはり2死から連打されたが、高谷に2球直球を投じると内角に切れ込むスライダーで右飛に片付けた。「千賀さんが自分から決めに行った時の(ボールの)威力はすごい。エグイですよね」。甲斐野は目を輝かせた。

 まずは第1関門を突破した。倉野投手コーチは「クイックでも151キロを出した。スライダーの腕の振りが一番の収穫」と緩まないフォームを評価した。スタンドで見守った西武の杉山スコアラーも「常時150キロに加え、変化球はしっかり曲がる。特にあのフォークはやっかい」と警戒した。

 入団会見で「新人王」を目標に掲げた甲斐野。超一流の投球術に一歩でも近づくことが、3年連続日本一に突き進むチームのピースとなる。

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