楽天ドラ6・渡辺佳が“プロ1号” 明大時代0発男の5年ぶりアーチに祖父も「びっくりした」

[ 2019年2月17日 08:30 ]

練習試合   楽天1―4ロッテ ( 2019年2月16日    金武 )

6回1死 渡辺佳は右越えソロを放つ(撮影・三島 英忠)
Photo By スポニチ

 打った本人が誰よりも戸惑った。6回1死、楽天のドラフト6位・渡辺佳(明大)が右翼へ高々と放物線を描いた。実戦2試合目でのプロ初安打が初本塁打。しかも驚きの5年ぶりの一発だった。

 「どんな速さで走ればいいか分からなくて…。おどおどして、キョロキョロしちゃいました。ハイタッチもテンパりましたよ」。ロッテ・田中の外角シュートを2球ファウルし、最後は内角に食い込む8球目の138キロスライダーに「自分のスイングでうまく反応できた」と自賛した。

 卓越したバットコントロール。それが渡辺佳の最大の持ち味だ。明大では東京六大学リーグ4年間で353打席に立って0本塁打。練習試合でもノーアーチで、一発は横浜高3年の6月以来だった。一方で大学時代は95安打を量産し打率・314。三振はわずかに17。「大学では長打より単打。今は強く振る意識でやっている」。今キャンプでは銀次の「ボールの内側を強く叩く」を参考に、力強い打球を生み出すスイングを繰り返す。その成果が表れた。

 かつて横浜高を率いた名将・渡辺元智前監督(74)の孫。3日にキャンプ地・久米島に足を運んでくれた祖父には本塁打の報告をするというが、「三振も2つしたし、そこを指摘されると思う。反省して生かしたい」と甘い言葉は待っていない。その久米島キャンプでは、平石監督から野手のMVPに選ばれた正遊撃手候補。試合後、球団関係者から「おじいちゃんに」とホームランボールを手渡された渡辺佳は「じいちゃんには、シーズンで打ったボールを渡そうかな…」。それがかなう日は、きっとやってくる。(鈴木 勝巳)

 ▼渡辺元智氏(本塁打を放った動画を見て)びっくりしました。外角を粘って、うまく対応していた。もっと苦しむかと思ったが何か持ってるのか、ちょっと恐ろしい。もう僕の域からは離れましたね。この前も電話したら疲れ切った声をしていたので、相当練習して追い込んでいたんだと思う。良いスタートを切れたが、これからが本番。「無事これ名馬」でケガしないでいってほしいが、思い切りも必要。ケアをしっかりやって、チャンスをものにしていってほしいです。

 【渡辺 佳明(わたなべ・よしあき)】

 ☆生まれ 1997年(平9)1月8日生まれ、神奈川県出身の22歳。

 ☆球歴 小2の時に「金沢リトル」で野球を始める。横浜高では1年秋から一塁のレギュラーで2年夏、3年春の甲子園に出場。明大でベストナイン4度。3年時には大学日本代表にも選ばれた。

 ☆好物 グミ。味は何でもOKで「大学の時から好きでいつもバッグの中に入っています」。

 ☆好きな言葉 ありがとう。「口に出して感謝が伝えられる言葉なので。今までお世話になった人に感謝しながらプレーしたい」。

 ☆リラックス法 キャンプではドラフト8位で同学年の鈴木(富士大)と同部屋。YouTubeでE―girlsなどの音楽を「ずっと聴いています」。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年2月17日のニュース