阪神・上本“先頭弾”!シート打撃で初球を左翼中段へ 矢野監督「すごい」

[ 2019年2月17日 05:30 ]

いきなり初球を本塁打し、矢野監督、藤本コーチに迎えられる上本(後方は木浪)(撮影・成瀬 徹)     
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 阪神の上本博紀内野手(32)が宜野座キャンプ第4クール3日目の16日、ケースを想定したシート打撃で最高に輝いた。試合がなかった宜野座でのメインイベント。集まった6000人の観客をいきなり沸かせた。先頭打者として打席に入ると、才木の初球137キロ真っすぐを捉え、左翼中段付近まで運んだ。

 「(感触は)どうですかね…。分からない。いつも初球からいこうと思っているし、その時その時でしっかり対応できるようにやっていきたい」

 開始早々、スタンドのボルテージは最高潮に達した。上本の代名詞でもある「バット投げ」が鮮やかに決まった。見ている誰もが打った瞬間に結果を確信する完璧な当たり。日に日に激しさを増す二遊間争いにおいて、ライバルたちが持っていないパンチ力を見せつける「初球先頭打者アーチ」だった。

 周囲が豪快さに魅了された一方で、緻密な対応能力に舌を巻いたのが矢野監督だ。「すごいな。足を上げるタイミングも合ってなかったのにね。あれで、打ちにいけるというか、合わすというか」。二段モーション気味の才木にタイミングを外されたかと思いきや、上げた左足を空中で止め、再び合わせてコンタクト。プロだからこそ分かる技術の高さが、この一打に凝縮されていた。

 昨年に負傷した左膝の不安は微塵も感じられない。打席での躍動感はもちろん、守備、走塁で見せる機敏な動きは「完全復活」を思わせる。昨季終了後、取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず「恩返ししたい」と残留を選択。厳しい競争を覚悟の上で臨んだ11年目の船出は順調で、チームにとっても大きなプラス材料だ。

 17日に行われる日本ハムとの練習試合(かりゆし宜野座)にも1番打者として出場する。「次は次なので、しっかりやりたい」と終わったことは忘れ、次なる戦いに向け気持ちを切り替えた。

 「シーズンでも、1番でというのはありえる打順だと思う」と指揮官が言うように、パンチ力を秘める上本が打線の先頭にいれば相手にとっても脅威になる。実現するには若虎たちとの競争に勝ち抜くことが絶対条件。容易ではないが、この日、放った弾道を見て“やっぱり上本は必要だ”と多くの虎党が再認識したはずだ。(巻木 周平)

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