広島 小園“プロ1号” 他球団の007は仰天

[ 2019年2月6日 05:30 ]

フリー打撃をする小園(撮影・奥 調)
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 広島ドラフト1位の小園海斗内野手(18=報徳学園)が5日、春季キャンプで初となる投手相手のフリー打撃で“プロ1号”を放った。昨季8勝を挙げた九里の外寄り直球を鋭く振り抜くと、打球は中堅122メートルと広い日南・天福球場の右中間芝生席へ着弾。偵察に訪れた他球団の007を仰天させた。

 「狙ってはいませんが、強い打球を意識した。いい角度で捉えることができました」

 初球から“らしさ”全開だった。外角球をライナーで左翼線へ運んだのを皮切りに、コースに逆らわない打撃で右へ左へ広角に打ち分ける。投じられた41球すべてが直球だったとはいえ、1本の柵越えを含めて32スイングで安打性の当たりは13本。それでも本人は反省を忘れなかった。

 「初球はイメージ通りですが、外角球はファウルが多く、プロの球はスゴいと思った。生きた球だと広角に打つ意識が薄いので、意識して打てるように練習するつもりです」

 遊撃守備でもプロの先輩たちと遜色ない動きを披露する18歳。中日の鈴木義広スコアラーは「いい打者。タイミングの取り方がいいから振れるし、広角に飛ばせる。守備にもバネがあるし、センスがある」と舌を巻いた。

 緒方監督ら首脳陣からも高い評価を得る黄金ルーキー。1軍に居続け、沖縄行きを決めても驚きに値しない。(江尾 卓也)

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2019年2月6日のニュース