阪神ドラ1近本 驚異の身体能力「やっぱり凄い 瞬発力もある」

[ 2019年2月6日 05:30 ]

阪神・春季キャンプ ( 2019年2月5日 )

高い身体能力をみせた近本(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24=大阪ガス)がまたも、驚異の身体能力で周囲を驚かせた。重さ3キロのメディシンボールを頭上へ投げ、滞空時間2秒71をマーク。その滞空時間で背筋力と瞬発力を測る練習メニューで、野手に限れば糸井の2・74秒に次ぐチーム2位の好成績を叩き出した。

 「やっぱり近本は凄いですね。体は小さいのに、全身を大きく使える。瞬発力もありますね」

 1メートル70、72キロという小柄な体からは想像もつかない。計測に立ち会った伊藤トレーニングコーチはそのポテンシャルに改めて、舌を巻いた。1メートル85、99キロという巨体を誇る新助っ人・マルテでも2・68秒の3位。虎のドラフト1位が見せたパフォーマンスは、背筋力、瞬発力の強さを感じさせるとともに、持てる力をロスなく実際の動きに伝える能力の証明にもなるだろう。

 また一つ、ストロングポイントが加わった。12月にあった新入団選手を対象とした体力測定では、垂直跳びで近年では断トツとなる92センチをマーク。「超人」糸井ですら87センチであったことを思えば、推して知るべしだ。その際に計った30メートル走でも3秒87を記録。2位・小幡の3秒98をこれまた大きく上回り、チームNo・1の呼び声高い植田が持つタイムに肩を並べていた。

 この日の練習には、両親が訪れていた。「照れくさかったですね…」と苦笑いを浮かべたが、自身がやるべきことは変わらない。目の前の課題にしっかりと向き合った。

 「雨で室内でしたが、意識せず、自分のできることをしっかりやりました」

 7日の紅白戦出場に向け、万全の準備を整えた。高い意識を持って練習に臨む姿勢も折り紙付き。期待の新星には、無限の可能性が詰まっている。

続きを表示

2019年2月6日のニュース