楽天・田中「8割の力」で柵越え連発 参考にしたのは浅村の「足跡」

[ 2019年2月4日 08:30 ]

楽天・春季キャンプ ( 2019年2月3日 )

打撃練習で快音を響かせる田中(撮影・三島 英忠)
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 強い逆風を切り裂く打球を目で追い、楽天・田中は「あーっ!」と声を上げた。今キャンプ初のランチタイム特打。高弾道の打球が、右翼席奥の高さ12メートルの防球ネットを越えた。しかも、2度だ。

 「シーズンでも僕は右翼に強いヒットは少ない。引っ張って右翼方向に強い打球を打つ」と目的意識を持ち、スイッチヒッターながら特打は全て左打席。約150スイングで場外弾2発を含む柵越え25本を放った。「(スイングの)フィニッシュで足がピタッと止まった時は、反対方向の風でも飛距離が出ました」。昨季の新人王は手応えを感じていた。

 参考にしたのは浅村の「足跡」だ。キャンプ初日の居残り練習。並んでロングティーを行ったFA移籍選手の足場を見て驚いた。「構えた時の両足と踏み込んだ場所の3カ所しか土が掘れていなかった」。かたや、自分の足元は土がぐちゃぐちゃに荒れていた。

 「浅村さんは常に体の使い方が一定でぶれていないということ。自分は思い切り飛ばすことだけを考えて、下半身がぶれていた」

 2日目の居残り練習では「足跡」を意識しながらロングティーに再挑戦。「そんなに力を入れなくても、打球が飛ぶ」と実感した。そしてこの日は「8割ぐらいの力」で、約10メートルの逆風にも負けないアーチを連発した。

 浅村は西武時代のキャンプで、本塁打王6度の中村との居残りロングティーが日課で「中村さんから学んだことが生きている」と感謝する。今は楽天の若手選手の手本になった。「“個別練習でどれだけやるか”という話をしてもらった」と田中。立大時代から憧れだった打者の金言が、25本塁打という3年目の目標達成を後押しする。 (重光 晋太郎)

 ≪山崎以来の日本人20発へ≫ 昨季楽天の最多本塁打はアマダーの20本。田中の18本はチーム2位だった。楽天創設1年目の05年から12年までは06年を除く7シーズンで日本人打者がチーム最多本塁打を記録。ところが、13年からは6シーズン連続で外国人打者に1位を譲っている。また、楽天の日本人打者でシーズン20本塁打以上は05、07〜10年と山崎が5度記録しているだけ。田中が今季クリアすれば9年ぶり2人目になる。

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