阪神・鳥谷、第1クール“MVP” 初日から3日連続フルメニュー

[ 2019年2月4日 08:00 ]

阪神・春季キャンプ ( 2019年2月3日 )

鳥谷は遊撃のノックでボールに飛びつく(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神・鳥谷敬内野手(37)が、宜野座キャンプ第1クール最終日だった3日、打撃投手を務めた才木浩人投手(20)と対戦した。ベテランがこの時期に実際の投手の球を打ち返すのは異例。この日に限らず、キャンプ初日から若手とともに汗を流し続ける鳥谷に、矢野燿大監督(50)は第1クールの“MVP”に指名した。

 今キャンプ初めて投手が登板したフリー打撃。鳥谷は当然かのように打席に入り、才木と対峙した。第1ストライクから速球にタイミングを合わせると、計12スイングで安打性の打球を3本。見ている誰もに、仕上がりの早さを感じさせた。

 「できることは何でもやっていく、という感じです。(速い球を)見ておきたい、とは思っていないですけど、(打撃)回り的に打てたので、打たせてもらいました」

 胸に秘める思いが、当初の予定にはない動きとなって表れた。打撃回りの順番から打席に立つのが可能だと知ると、浜中打撃コーチに「打ちたいです」と志願。例年は2月中旬ごろから行うメニューであるにも関わらず、第1クールで早くも参加したというわけだ。

 打つだけではない。同じく、今キャンプ初めて実施されたシートノックでは遊撃に就いた。その後の内野だけのノックでは、中堅に抜けそうなライナーをダイビングキャッチ。観客から拍手を浴びるほどのハッスルぶりで、文字通り「泥にまみれて」白球を追った。坂道ダッシュも難なくクリア。初日から3日連続のフルメニューをこなした事実が、遊撃奪還というミッション達成を加速させる。ただただ、がむしゃらに突き進む鳥谷を、矢野監督は第1クールの“MVP”に指名した。

 「みんなすごく良い動きをしているな、という風に僕は映りましたけどね。その中でもトリ(鳥谷)。内面で思っていることが、いろいろなところで出ているな、と」。良い意味で、指揮官の予想を裏切ったのだろう。続けて「想像はしていたけど、想像よりも。トリってめっちゃ表現するタイプじゃないと思う。その中でも、にじみ出ているように感じられた」と頷いた。

 第2クールの7日には紅白戦が予定されている。鳥谷が「出ないと思うけど…」と見通しを明かしたように、現状、出場予定はない。その一方で「(実戦は)いつでもいけますよ」と仕上りの良さに自信を見せる。10年以上慣れ親しみ、他の何人も踏みしめることができなかった聖域へ再び――。背番号1からみなぎる強い決意が、春の宜野座に熱気をもたらしている。 (巻木 周平)

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