広島ドラ1小園、柵越え5発!緒方監督も高評価「バット振れている」

[ 2019年2月4日 05:30 ]

広島・春季キャンプ ( 2019年2月3日 )

迎コーチのアドバイスを聞く小園(撮影・奥 調)
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 宮崎・日南キャンプ第1クールを終えた広島・小園海斗内野手(18=報徳学園)は3日、緒方孝市監督(50)から早速認められた。この日のフリー打撃では、今キャンプ最多の柵越え5本を決めるなど成長著しい。クール最終日の名物となっているロングティーでも長打力を見せつけて、首脳陣からの評価は日々高まっている。

 わずか3日間で、並外れた才能を証明した。緊張の初キャンプを送る小園は、守れば堅守を誇る内野陣の中でも見劣りしない軽快さを披露。打てば高卒新人離れした角度のついた打球を右方向へ飛ばす。この日のフリー打撃では、86スイングで安打性30本、5本の柵越えを決めた。2日連続での柵越え1本から、確実に成長の跡を残すのだから、緒方監督も認めざるを得ない。

 「新人も含めて若い選手がいい動きをしている。(小園は)初日は緊張していたと思うけど、日を追うごとにバットも振れている」

 クール最終日は、野手が本塁付近に一列に並んでのロングティーで締めるのが広島名物。1箱約200球を休みなく打ち続ける地獄のメニューを初体験した。さすがに「ペースをあれだけ早く打つのも初めてできつかったです」と疲労感を漂わせたが、ここでも片りんをのぞかせる。周りが雄叫びをあげて力を振り絞る中、最後まで衰えることなく全197スイングを振り終えた。約100メートル先の柵越えも数回決め、チーム上位の飛距離を見せるのだから恐れ入る。

 「自分の形ができてきている。ちょっとずつ変わってきているなと思います。これを続けていけるようにしたいです」

 東出打撃コーチも非凡な打力を認める。「今年の新人は振る力がある。まだ打ち方は自己流だけど、体の芯が強くて、パンチ力がある」。日々高まる周囲の評価。5日からの第2クールではシート打撃も予定されており、次は実戦形式での結果が求められる。

 「練習は高校の方がきついですかね。でも、技術練習はプロの方が厳しい。まだ3日目だし、これから。自分らしい積極的なプレーをしていきたいです」

 首脳陣からの第一印象は完璧。末恐ろしい18歳は、最高のスタートダッシュを決めた。(河合 洋介)

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2019年2月4日のニュース