新井氏が見たソフトB強さの秘密 練習中に笑顔なし 柳田全球フルスイングは圧巻

[ 2019年2月4日 08:00 ]

ソフトバンクキャンプを訪れ柳田(左)と話す本紙評論家・新井氏(撮影・岡田 丈靖)
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 【新井さんが行く!ソフトバンク編】 スポニチ本紙評論家・新井貴浩氏(42)のキャンプ地巡り3日目は、現役最後の花道となった昨秋の日本シリーズで戦ったソフトバンク。柳田悠岐外野手(30)の圧巻の打撃練習にうなり、引き締まった練習風景に日本一軍団の強さの理由を見た。

 いやあ…。圧巻だったね、ギータ(柳田)の打撃練習は。改めて驚いた。逆方向にも引っ張ったような打球が飛んでフェンスを越えるんだから。どんな球に対しても振り切れるところが素晴らしい。

 打者は形にこだわりがちだ。バットをこう出そうとか、下半身をこう使おうとか…。どうしてもフォーム優先で考えてしまう。でも、ギータは違う。フォームじゃない。とにかく強く振り切ることを突き詰めている。簡単なことじゃない。

 「できるだけ手元まで引きつけて打つ」と言っていた。打者は習性として詰まるのが嫌。でも、ギータは詰まることを怖がらない。もちろん、フィジカルとテクニックは素晴らしい。それ以上にキャンプだけでなくシーズン中も通して全てフルスイングで練習する姿勢が素晴らしいね。

 絶対に力を抜いて振らない。何年もずっと続けてきたから、普通なら差し込まれるようなポイントで打っても詰まらないし、ホームランにもできる。毎日の心掛けと積み重ねがいかに大切か。あのフルスイングは才能だけで生まれたものじゃない。若い選手は見習うべきじゃないかな。

 ギータとは同じ広島生まれの広島育ち。カープファンというところも同じ。実は実家も近いから親近感が湧くし、応援したい選手の一人だ。去年の36発が過去最多というのが意外なくらい。もっと凄くなる。普通に40発は打てるようになるよ。

 ギータだけじゃなくウッチー(内川)たちも振りが強い。キャンプが始まって3日目。ベテラン、レギュラー陣に「ゆっくりやっていけばいい」という雰囲気が一切ない。アピールする立場の年下の選手は、もっともっと振らないといけないと思うはず。だからかな。全体的に空気がピリッとしている。

 どの選手も練習中は笑顔が少ない。というより、ほとんどない。たとえばウッチーもティー打撃が終わった後、フリー打撃の順番が来るまでじっと他の選手の打撃を見ていた。時間があれば誰かにちゃちゃを入れていた僕とは大違い…。やる時はしっかりやり、リラックスする時はリラックスする。オンとオフのメリハリがしっかりしている。しかも、それが個人ではなくチームレベルでできている。これも強い理由の一つなのかな。

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