データで見る西武の強さ 一度も首位を譲らず

[ 2018年10月1日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―4日本ハム ( 2018年9月30日    札幌D )

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 西武が10年ぶり22度目のリーグ優勝を決めた。開幕から1度も首位を明け渡さずポール・トゥー・ウインを決めたレオ軍団の強さをデータから探ってみた。 (記録課・八田 朝尊)

 ☆ポール・トゥー・ウイン 91年以来27年ぶりの開幕8連勝を記録するなどスタートダッシュに成功。開幕戦勝利のソフトバンク、楽天と同率首位になった以外、2試合目から一度も首位を譲らなかった。西武が優勝した年に開幕から首位に立ったのは54年や02年など10度あるが、最後まで守り抜いたのは球団史上初。38年春タイガース、53年巨人、62年東映、97年ヤクルトに続き21年ぶり5球団目。

 ☆8の法則 79年に西武ライオンズになって以降リーグ優勝は17度目。過去88、98、08年と西暦の1の位が8の年はいずれも優勝しており、今年もこの法則は守られた。

 ☆リーグ最高打率 チーム打率.273はパ1位。西武の打率パ1位は14度目で、うち10度優勝している。今季2桁安打は70試合、球団では06年68試合を抜きシーズン最多となった。また、771得点は球団記録の04年718点を大幅に更新。チーム打点も741で球団史上初めて700点を突破した。パで740点を超えたのは03年ダイエー794点以来15年ぶり。

 ☆最低チーム防御率 チーム防御率4.27はパ・ワースト。04年も4.29で優勝したがこの時はパ1位だった。最低防御率での優勝は両リーグを通じても01年近鉄(4.98)以来17年ぶり2度目の珍事。近鉄もチーム打率はリーグトップで、打線が投手陣をカバーした形。西武が優勝した過去21度のチーム防御率は1位=18度、2位=2度、3位=1度。防御率最下位はもちろんBクラスでの優勝も球団史上初。

 ☆左右のエース チーム防御率は良くなかったが、菊池14勝、多和田15勝と左右エースが踏ん張った。西武で左右の投手が14勝以上するのは91年の郭泰源15勝、工藤公康16勝以来27年ぶりだ。さらに今季加入の榎田も自身初の2桁勝利をマーク。西武で左腕2人の10勝以上は前回優勝の08年石井一11勝、帆足11勝以来10年ぶりとなった。

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2018年10月1日のニュース