【東尾修氏が見た西武の戦い】AKD砲超えた“獅子おどし打線” MVPは山川

[ 2018年10月1日 09:30 ]

パ・リーグ   西武1―4日本ハム ( 2018年9月30日    札幌D )

菊池(右)とビールかけで盛り上がる山川(撮影・木村 揚輔)
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 1990年前後に秋山、清原、デストラーデと並んだクリーンアップは西武の球団史上最高とも言われたが、もはや歴代最高打線は今年の獅子おどし打線と断言する。

 スイングがどの選手も強い。軌道に合わせるスイングだと、投手からすれば長打力がないと安心でき、制球も安定するが、これだけ振れれば投手は“間違ってはいけない”との心理状態になる。

 MVPを挙げるとすれば、山川だ。強引に振り回しているように見えるが、下半身が柔らかい。どんな球に対してもクッションのように間合いをはかって打てる。

 選手の特長をとらえ、投打の力関係を見極めて自由奔放な野球を展開した辻監督のタクトも見事。CS、日本シリーズでも同じ野球を貫いてほしい。相手は必ずこの打線を恐怖に感じるはずだ。(95〜01年西武監督)

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2018年10月1日のニュース