ナ・リーグ2地区で163試合目の優勝決定戦 大リーグ史上初 ブルワーズのイエリッチには3冠王の可能性

[ 2018年10月1日 14:03 ]

3冠王の可能性を残しているブルワーズのイエリッチ(AP)
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 大リーグは9月30日にレギュラーシーズン最終日の試合を行ったが、ナ・リーグ中地区と西地区で首位に並んでいたカブス、ブルワーズ、ドジャース、ロッキーズの4チームがすべて勝ち、カブスとブルワーズは95勝67敗、ドジャースとロッキーズは91勝71敗で162試合目を終えた。

 この結果、地区優勝とワイルドカード・ゲームに進出するチームを決めるための“ワンデー・プレーオフ”が行われることになったが、大リーグのプレーオフにワイルドカードが誕生した1995年以来、同日で2試合の決定戦が行われるのは初めての出来事となった。

 カブスはブルワーズに対して今季11勝8敗、ドジャースはロッキーズに対して今季12勝7敗と勝ち越しているために、ホーム・アドバンテージを持っているのはシカゴを本拠にしているカブスとロサンゼルスのドジャース。1日に勝ったほうが地区優勝となり、4チームがすべてプレーオフ進出は決めているために、負けた2チームは2日のワイルドカード・ゲームに回ることになる。

 ナ・リーグの最高勝率はカブスとブルワーズの勝者となるため、両者の対戦で敗れた方は敗者にもかかわらず、地元に戻ってホーム・アドバンテージを得た上で1試合のみのワイルドカード・ゲームに臨むが、これもまた大リーグ史上初めてのケースとなった。

 注目されるのは4チームともに今季163試合目が個人記録の対象になること。7連勝中のブルワーズではクリスチャン・イエリッチ(26)が162試合終了時点でナ・リーグ打率部門1位の・323。・310で2位のスクーター・ジェネット(28)には“大差”をつけている。このまま逃げ切ればブルワーズの選手としては初の首位打者。しかも打点(109)は1位ハビアー・バエズ(カブス=25)に2差の109(2位タイ)で、本塁打は1位ノーラン・アレナド(ロッキーズ=27)に1差(2位タイ)。163試合目の成績次第で、ナ・リーグでは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来、81年ぶりとなる3冠王の可能性も残している。

 <ナ・リーグ地区成績>

 ▼東地区=(1)☆ブレーブス(90勝72敗)(2)ナショナルズ(82勝80敗)(3)フィリーズ(80勝82敗)(4)メッツ(77勝85敗)(5)マーリンズ(63勝98敗)

 ▼中地区=(1)*カブス(95勝67敗)(1)*ブルワーズ(95勝67敗)(3)カージナルス(88勝74敗)(4)パイレーツ(82勝79敗)(5)レッズ(67勝95敗)

 ▼西地区=(1)*ドジャース(91勝71敗)(1)*ロッキーズ(91勝71敗)(3)ダイヤモンドバックス(82勝80敗)(4)ジャイアンツ(73勝69敗)(5)パドレス(66勝96敗)

 ☆は地区優勝、*はプレーオフ進出

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