根尾、快足三塁打&完全救援!外野もいける「5番・右翼」で躍動

[ 2018年8月29日 05:40 ]

アジア選手権壮行試合   高校日本代表3―7大学日本代表 ( 2018年8月28日    神宮 )

5回無死、中越えへ三塁打を放った高校日本代表・根尾(撮影・近藤 大暉)
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 U18アジア選手権(9月3日開幕、宮崎)に出場する高校日本代表が28日、神宮球場で大学日本代表とナイターの壮行試合(スポニチ後援)を行った。「5番・右翼」で先発出場した根尾昂内野手(3年=大阪桐蔭)が2安打をマーク。8回にはマウンドに立ち、1回を3者凡退に抑えた。試合は3―7で敗戦。先輩たちに胸を借りた一戦を糧に、大会へと向かう。

 打って、走って、投げて。根尾が高い能力を示した。バットと足で魅せたのは5回無死。浦和学院で13年センバツ優勝投手となった左腕・小島(早大)の初球140キロをフルスイングした。ライナーが中堅手の頭を越すと俊足で三塁へ。続く蛭間の一ゴロで生還し初得点をもぎ取った。

 本人も「センターライナーと思った」という角度から、驚異の伸び。甲子園決勝では150キロ右腕・吉田から中越えへ2ランを叩き込んだが「あのバックスクリーンより、今日の方が振れていた」。金属バットから木製に変わり、速球に負けない強いスイングをより意識した。2回に大阪桐蔭の先輩左腕・田中(立大)から放った左前打に続く安打。「どちらもファーストストライクを捉えられた」とうなずいた。

 チケット完売、観衆2万5018人を集めたスタンドをまだまだ驚かせる。7回まで右翼を守り、8回は5番手でマウンドへ。自己最速タイ148キロの直球とスライダーで3者凡退に料理した。

 大阪桐蔭では遊撃手と投手で春夏連覇に貢献。実は外野を守るのは昨夏甲子園以来、1年ぶりだった。「練習もほとんどしていません。不安が大きかった」。しまっていた外野用グラブを取り出し投手用、内野用と3つ持参した。4回1死一、二塁では大飛球を捕り逃すも、中継への好返球で二塁走者を本塁で刺した。「リアル三投流」は「最低限というか、もっとやれることはある。投球もまだ上げられる」と自らへの要求は高い。

 試合前、激励に訪れた大阪桐蔭の西谷浩一監督は、根尾の対応を保証していた。昨年12月に大阪選抜で台湾遠征に参加。「そのほぼ2カ月は木製バットしか使わなかった。根尾はすぐ対応できるのでは」。金属からの転向に苦しむ高校生が多い中、木製での実戦初打席から連打。守備もブランクを感じさせなかった。驚きの連続であり、示した事実だった。

 「与えられたところで結果を出し、貢献したい」。高校代表は18人。限られた駒での国際大会だからこそ、ユーティリティー性が光る。日の丸を背負っても存在感は高まるばかりだ。 (後藤 茂樹)

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